加藤崇氏が受賞
2019-12-13 13:00:47
Fractaの加藤崇氏が水道市場革新の功績で「WIRED Audi AWARD 2019」受賞
Fractaの加藤崇が受賞したWIRED Audi INNOVATION AWARD
FractaのCEOである加藤崇氏が「WIRED Audi INNOVATION AWARD 2019」を受賞しました。この賞は、世界を変える革新を目指す優れたイノベーターを称えるもので、AIを駆使して水道市場に革命をもたらした彼の功績が評価された結果です。
「WIRED Audi INNOVATION AWARD」は、2016年にスタートし、これまでの3年間で100組のイノベーターが表彰されてきました。加藤氏は、2019年に選ばれた20名の一人として、実際に現場で使用される水道管の劣化予測システムを開発したことで注目を集めています。
加藤氏の背景
加藤氏は早稲田大学の理工学部を卒業後、元スタンフォード大学の客員研究員として活躍。そして、東北大学の特任教授を経て、ヒト型ロボットを開発する企業SCHAFTの共同創業者兼最高財務責任者(CFO)として世間の注目を浴びました。2013年にはこの会社をGoogleに売却し、話題となりました。
2015年にFractaをシリコンバレーで創業し、CEOに就任。彼は水道市場における効率化とコスト削減に挑戦し続けています。2018年には、株式の過半数を栗田工業に売却しており、現在も同職を続けています。
Fractaの技術
Fractaが開発したソフトウェアは、水道管の劣化予測に特化しています。データには配管素材や使用年数、過去の劣化情報などが含まれており、さらに独自に収集した1000以上もの環境変数を組み合わせることで、水道管の破損確率を高精度で解析します。この技術により、水道管の最適な交換時期を導き出し、更新投資を最適化します。
特に注目すべきは、米国における試算では、更新費用を30~40%削減できる可能性があることです。Fractaのサービスは現在、全米の50州のうち22州で50以上の水道事業者に導入されており、国内でもいくつかの自治体と共同で実証実験が進行中です。
加藤氏の受賞に対する想い
加藤氏は、受賞にあたって「WIRED」の初代編集長であるケヴィン・ケリーに言及しました。ケリーはスティーブ・ジョブズが愛した「Whole Earth Catalog」のスタッフによって立ち上げられたパソコン通信サービス「WELL」の編集長でもあり、加藤氏はこれまでのキャリアを通じて独自の道を歩んできたことを誇りに感じています。「今後もテクノロジーを通じてカウンター・カルチャーを体現したい」との意気込みを語りました。
加藤氏が率いるFractaは、今後も技術革新を通じて持続可能な水道システムを実現するために尽力していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
Fracta
- 住所
- 東京都中野区中野4-10-1中野セントラルパークイースト
- 電話番号
-
03-4446-7020