チック・コリア・トリオの誕生とその功績
ジャズ界の巨匠、チック・コリア(Chick Corea)が2013年に結成したトリオ、通称「トリロジー」。このトリオは、ベースのクリスチャン・マクブライド(Christian McBride)とドラムのブライアン・ブレイド(Brian Blade)をメンバーに迎えており、現代ジャズの最高峰とも称されています。これまでにリリースされた2枚のアルバム『トリロジー』と『トリロジー2』は、いずれもグラミー賞を受賞し、ファンと批評家の間で高い評価を得ました。
最後の作品『トリロジー3』の背景
そして、2024年2月28日、彼の最終アルバム『トリロジー3』が発売されることが決まりました。このアルバムは、チック・コリアが亡くなるまでの貴重なライヴ録音を集めたもので、彼の逝去(2021年2月)により特別な意味を持つ作品となっています。日本では先行発売され、高音質のSHM-CD仕様でリリースされます。
音楽とライブの体験
アルバムには、2019年のアメリカツアーや2020年のヨーロッパツアーから厳選された演奏が含まれています。特に注目すべきは、2019年の「ハンプティ・ダンプティ」や2020年にパリのフィルハーモニーで演奏された「ウィンドウズ」など、聴く人を引き込む曲の数々です。これらの音楽は、チック・コリアの技術や感情表現を余すところなく映し出しており、長年のファンにも新たなリスナーにも響く作品となっています。
アルバム収録曲
本アルバムには、以下の楽曲が収録されています:
1. ハンプティ・ダンプティ / Humpty Dumpty (Live at The Flynn Center For The Performing Arts, Burlington, USA / 2019)
2. ウィンドウズ / Windows (Live at Philharmonie De Paris, Paris, France / 2020)
3. アスク・ミー・ナウ / Ask Me Now (Live at Philharmonie De Paris, Paris, France / 2020)
4. イージー・トゥ・ラヴ / You'd Be So Easy To Love (Live at Halle Aux Grains, Toulouse, France / 2020)
5. トリンクル・ティンクル / Trinkle Tinkle (Live at Teatro Campoamor, Oviedo, Spain / 2020)
6. スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K. 9, L. 413: アレグロ / Sonata in D Minor K. 9, L. 413: Allegro (Live at Philharmonie De Paris, Paris, France / 2020)
7. スパニッシュ・ソング / Spanish Song (Live at Philharmonie De Paris, Paris, France / 2020)
8. テンパス・フュージット / Tempus Fugit (Live at Mishima City YouYou Hall, Shizuoka, Japan / 2019)
チック・コリアの遺産
チック・コリアは、27回のグラミー賞受賞歴を誇るアーティストであり、彼の音楽は多くの人々に影響を与え続けています。彼の音楽はジャズの枠を超え、さまざまなジャンルに渡り、数多くのアーティストやファンにインスピレーションを与えてきました。『トリロジー3』は、チック・コリア自身が歩んだ道のりの最後の一歩を記録した重要な作品であり、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。
チック・コリアの公式サイトやYouTubeチャンネル、ソーシャルメディアを通じて、彼の偉業や音楽に触れることができます。この機会にぜひ、彼の音楽の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。アルバム『トリロジー3』の発売日をお見逃しなく!
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