山形銀行が業務の効率化を実現
山形銀行が、ウイングアーク1st株式会社が提供するBIダッシュボード「MotionBoard」とデータ分析基盤「Dr.Sum」を導入し、営業店間の業務を自動化し、効率化を図ったというニュースが発表されました。この取り組みにより、預貸金残高管理や顧客情報の管理、特定先の残高管理など、複雑な業務が大幅に改善されました。
導入の背景
従来、山形銀行では営業店ごとにExcelを利用して預貸金の管理や予測を行っていましたが、行内データの収集や加工には多くの時間と労力がかかり、担当者は手作業でこれらの業務をこなしていました。その結果、各営業店間での頻繁な情報交換や、本部への報告業務による負担が問題視されていました。
このような課題を解決するために、2023年4月に発足したDX推進プロジェクトでは、データ活用のためコンパクトなツールの導入が求められました。そこで選ばれたのが、MotionBoardとDr.Sumです。このツールは、簡単な操作でデータを可視化できるだけでなく、必要な情報を一箇所に集約する機能を提供します。
導入の効果と業務の変化
2024年6月から始まったシステムの試行は、同年10月に正式運用へと発展しました。これにより、営業店間と本部が案件情報をリアルタイムで共有できる環境が整いました。
さらに、年4回実施されていた本部への報告作業が廃止されるなど、業務効率化が大きく進展しました。
- - 預貸金残高管理にかかる時間の削減: 以前は毎朝約30分かかっていたデータ収集とExcelへの転記作業がなくなり、全行でリアルタイムのデータ共有が可能になりました。
- - 顧客情報の迅速な確認: 営業店間で顧客情報をリアルタイムに確認できるため、個別の連絡が不要となり、業務の質向上に繋がります。
- - 移管調整業務の簡素化: 調整作業は本部側で自動的に行われるようになり、営業店間のデータ確認や報告業務が大幅に削減されました。これにより効率的な業務運営が可能となりました。
- - 特定先の残高管理の向上: Flexibility in managing balances has increased, allowing for nuanced queries of past data as well.
今後の展望
山形銀行は今後もデータ活用を通じた業務効率化と営業力の強化を推進していく方針です。業務改革は一度の導入では完結せず、継続的な改善が求められますが、これからも最新の技術を導入して効率的な業務モデルへと進化を続けていくでしょう。
会社概要
株式会社山形銀行は1896年に設立され、金融業務を提供する地域銀行です。顧客へのサービス向上を常に目指しており、これからも新たな技術の導入とともに成長を続けていくことでしょう。
ウェブサイト:
山形銀行公式サイト
以上、山形銀行の業務効率化に関する最新情報でした。