オンライン販売の安全性向上に寄与するReCOREの新機能とは

はじめに

大阪府吹田市に本社を置く株式会社NOVASTO（ノヴァスト）は、リユース業界向けのクラウド基幹システム「ReCORE」に、最近問題視されているオンライン販売での不正取引を防ぐための新しい機能「詐欺リスク取引検知機能」を追加しました。日々進化するEC環境の中で、オンライン取引の安全性が求められる中、同社の取り組みが注目されています。

オンライン取引における不正の現状

近年、オンライン上で発生する詐欺行為は深刻な問題となっています。「購入されたのに代金が振り込まれない」「代引き発送したにもかかわらず受取拒否が発生する」といったトラブルが後を絶たず、NOVASTOが提供するReCOREのユーザーにおいても、昨年の4～5月に行われたオンライン取引のうち約35%が不正取引だったとの報告があります。これらの問題は、オンライン販売に特有のリスクを浮き彫りにしています。

これまで、多くのECモールでは不正取引防止のため、過去に支払いトラブルを起こしたユーザーからの購入依頼に対して警告を発するなどの対策が取られてきました。しかし、ReCOREを通じて取引を行う場合、全ての対応がシステム上で完結するため、詐欺のリスクを事前に把握できない事態が発生していました。これに応じて、NOVASTOは新たに詐欺リスク取引検知機能を導入したのです。

機能の詳細

この新機能では、以下のECモールにおいて詐欺リスクのある取引が特定可能です。

- Yahoo!オークション
- Yahoo!ショッピング
- Shopify
- 楽天市場

具体的には、EC受注リストにおいて詐欺リスクが疑われる取引を絞り込むことができます。この機能により、取引を中止したり、事前に支払い方法を変更するなどの対策が可能となり、トラブルを未然に防ぐことにつながります。ただし、この通知はあくまで参考情報であり、最終的な対応は各店舗の判断に委ねられます。

ユーザーの声

この機能を先行して活用している企業の一つであるブックオフコーポレーション株式会社の平居宏朗氏は、「従来は警告受注が発生した場合、目視で確認できた範囲でしか対応できなかったが、新機能により警告受注の検索が容易になり、取りこぼしのリスクを低減できるようになった」と述べています。また、警告受注の詳細を迅速に確認できることで、受注の可否判断もスピードアップし、お客様へのサービス向上に繋げていく意欲を示しました。

NOVASTOは、この新機能を活用して不正取引を防ぎ、店舗の損害を軽減することを目指しています。