アートリフォームの実施した調査結果
アートリフォームが創業70周年を迎えた今年、中古住宅購入者におけるリフォーム意向の変化について、10年間の調査を行いました。この調査では、中古住宅購入時におけるリフォームのニーズがどのように進化してきたかを明らかにしています。
リフォーム意向の劇的な変化
調査の結果、過去10年間でリノベーションに対する意向が約20倍に増加したことがわかりました。2011年には、リフォームの大半が現状回復やメンテナンスを目的としたものが占めていましたが、その後の変化は顕著です。具体的には、2011年には500万円以上の工事は年間5件で全体の1%未満だったのが、2021年には120件に達し、全体の10%を占めるようになりました。
この背景には、国土交通省が提唱した中古住宅リフォームトータルプランがあり、それによって中古住宅の流通量を増やす施策が実施されてきました。2020年時点で、日本国内における中古住宅の流通量は新築住宅の18%にとどまっていますが、首都圏においては新築販売戸数と中古流通量が逆転しており、特にマンション市場でのシフトが目立ちます。
コロナ禍がもたらした新たなニーズ
新型コロナウイルスの影響により、リフォームに対する需要が高まっていることも見逃せません。特に、テレワークの普及に伴い、家庭内で働くためのスペースを確保するリフォーム依頼が増えています。実際、リビングの一角をワークスペースとして改装したり、収納スペースを利用した作業スペースの構築など、住空間における多機能化が進んでいるのです。
今後のリフォーム業界の展望
今後も、リフォームのパーソナライズ化が進むと考えられています。人々のライフスタイルが変化し続け、個々のニーズに応じた住環境が求められる中、住宅へのこだわりも一層強まっていくことでしょう。子育てや趣味を取り入れた住環境の提案は、リフォーム業界でも主流となると思われます。
アートリフォームの新たな取り組み
アートリフォームは、2022年から新たに買取再販事業を開始する计划を立てています。このプロジェクトでは、こだわりのデザインを持ったリノベーション住宅を提供することを目指しています。これにより、多様化する顧客のニーズに応え、住まいに対する選択肢をさらに豊かにしていきます。
アートリフォームは、常に顧客の要望に応えるために進化し続ける企業であり、今後もリフォーム市場の成長に貢献していくことが期待されます。
調査の概要
- - 調査期間:2010年1月1日〜2021年10月31日
- - 調査対象:12,608世帯(中古マンション購入者に焦点を当てたリフォーム顧客)
- - 調査内容:10年間におけるリフォーム金額や顧客のリフォーム意向
会社概要
アートリフォームは、1952年に設立され、年間6,000件以上のリフォームを行っています。関東、関西、東海、九州に展開する企業で、BtoB事業やBtoC事業を通じて、中古物件購入時のリフォームを手掛けています。特に、リフォーム完了件数で西日本第一位の実績を持つことでも知られています。
詳しい情報は、
アートリフォームの公式サイトをご覧ください。