離婚家庭の子どもたちのための取り組み
最近、離婚問題は社会的な関心を集めています。特に、親の離婚によって影響を受ける未成年の子どもたちに焦点を当てた、無料オンラインイベント「よくわかる子どもと法」が2023年に開催されます。このイベントは、離婚家庭の子どもたちが抱える不安や孤独を少しでも軽減することを目的としています。
1. 離婚家庭の子どもが直面する現実
日本では毎年約20万組の夫婦が離婚し、その中の約6割は未成年の子どもを抱えているとされています。従来の単独親権制度のもと、親権や面会交流について争うケースが増加しており、子どもたちにとっては非常に辛い状況です。親の争いを目の当たりにすることは、子どもの自己肯定感や情緒に悪影響を及ぼすことがあります。多くの子どもたちが「親同士の争いを見たくない」「何が起こっているのか教えてほしい」といった不安を抱えています。このような声を受け、私たちは教育を通じて支援することを決意しました。
2. オンラインでの法教育プログラム
今後開催されるオンラインイベント「よくわかる子どもと法」では、離婚家庭の子どもたちを対象に、結婚や離婚、親子関係に関する法律や制度について学ぶことができます。正確な知識を身につけることで、彼ら自身が考え、自分の意見を持って行動できる力を育むことが目的です。
昨年度は対面での開催でしたが、今年度はオンラインという新しい形に挑戦します。これにより、より多くの子どもたちが参加できるようになります。
3. 同居親を対象としたプログラム
また、同時に行われる同居親向けのプログラムも重要です。子どもたちにとって、離婚後ともに生活する同居親の影響は大きく、親自身も感情的な負担を抱えていることが少なくありません。親が自らの感情を整えることで、子どもに良い影響を与えることができると考えています。「子どもの成長過程に合わせた課題にどう対処すればよいのか」をテーマにしたプログラムも実施し、それぞれの立場から連携しながら子どもたちを支援する体制を整えています。
4. プログラムの詳細と申し込み
イベントの日程は以下の通りです。
- - 中学生向けプログラム:10月16日、12月18日、3月19日
- - 小学生向けプログラム:11月20日、1月15日、2月19日
各プログラムは司法書士が講師を務め、参加申し込みはそれぞれ実施日の7日前まで受け付けています。定員は各回10名で、参加費は無料です。
オンラインプログラム参加希望者は、こちら(
こちらから)から詳細を確認し、申し込むことができます。
5. 参加者の声
昨年度の参加者からは、「法のルールについて知ることができ、自分の意見を表現できた」というポジティブなフィードバックが寄せられました。特に、法律に対する関心が高まり、今後の生活に役立てることができたといった感想が多く見られます。
6. 結び
NPO法人ウィーズは、離婚家庭の子どもたちが健全な成長を遂げられるように、今後もこのような取り組みを進めていきます。子どもたちが安心できる環境を提供し、彼ら一人一人の権利が尊重される社会の実現を目指して、引き続き全力を尽くしてまいります。