脳科学に基づく新たなジム「トライリングス」が仙台にオープン

新しいフィットネスの形「トライリングス」

仙台市「泉パークタウン」に、画期的なフィットネス施設「トライリングス」が7月1日にオープンしました。トライリングスは、脳科学に基づく「神経筋制御理論」を基盤にしたトレーニングメソッドを採用しています。この方法は筋肉と神経をつなげることで、身体の機能を回復させることを目指しています。

トライリングスの始まりと理念

トライリングス株式会社は、東京大学の研究者や元メジャーリーグのチーフトレーナーによって2017年に設立されました。既に千葉県と東京都に2店舗を持ち、さまざまな層のアスリートたちが利用しています。特にプロ野球選手やJリーガー、プロゴルファー、さらには高齢者に至るまで、幅広い年齢層の方々がトレーニングに訪れています。

独自のトレーニングメソッド

「D.R.E（ダイナミック・レジスタンス・エクササイズ）」と呼ばれるオリジナルのトレーニングマシンを使用し、運動指令のメカニズムを正常化します。これにより、高齢者や体力に自信がない方でも安心してトレーニングができる環境が整っています。重い負荷を必要とせず、心拍数を急上昇させることもないため、高血圧の方でもトレーニングが楽しめます。

また、トレーニングは汗をかかずに行えるため、利用者は身体の負担を感じることなく、継続的に運動を続けられます。これは、既存の店舗でも高い利用頻度と持続率を誇る理由となっています。

仙台出店の背景

トライリングスは、三菱地所が主催したアクセラレータープログラムの優秀企業として選出され、泉パークタウンに出店する運びとなりました。このエリアはフィットネス施設が少なく、トライリングスの「高齢者にも優しい運動施設」という理念が地域のニーズに合致しました。

未来へのビジョン

トライリングスはただのフィットネスジムではなく、障害者向けのトレーニングや介護分野への応用も視野に入れています。今後は、医療やリハビリと連携し、多くの人々が利用できる運動施設として成長していくことを目指しています。

特に超高齢社会を迎える中、介護を必要としている方々への支援が求められています。このような背景から、トライリングスは「介護難民」への受け皿としてしっかりと機能していきたいと考えています。実際に、すでに脳梗塞やパーキンソン症候群を抱える方々の利用が見受けられ、モチベーション高くトレーニングに取り組む姿が印象的です。