タカハタプレシジョンが革新をもたらす水道メーター
タカハタプレシジョン株式会社(本社:東京都新宿区)が、通信機内蔵型の水道メーター用指示ユニットを新たに開発しました。このユニットは、既存の乾式水道メーターに簡単に組み付けることができ、スマート水道メーターとして機能します。これにより、水道メーターの管理がより効率的になり、IoT技術を活用した新しいサービス提供が期待されています。
既存のケースをそのまま使用
この指示ユニットの最大の特長は、既存の上下ケースをそのまま使用できる点です。これにより、新品メーターや修理メーターを問わず、現在主流となっている乾式水道メーターに容易に取り付けられます。この設計によって、導入の手間やコストを大幅に削減できる利点があります。従来のメーターをそのまま使用できるため、市場における導入障壁も低くなるでしょう。
IoT技術に対応する通信方式
さらに、今回採用された通信方式はWi-SUN(Enhanced HAN)で、これは将来的なIoTルートへの対応を視野に入れています。具体的には、株式会社日新システムズの開発した中継器を利用し、LTE通信も可能になる仕組みです。これにより、リアルタイムでの水量の把握や遠隔管理が実現し、水道メーターに関するデータを瞬時に分析できるようになります。
使用水量の可視化と管理
タカハタプレシジョンは、通信機器内蔵型の指示ユニットに加え、簡易クラウドサービスや使用水量を可視化できる閲覧ソフトも開発中です。これにより、水道使用状況を把握しやすくなり、消費者にとっても利便性の高い管理手法が提供されることになります。トライアルに向けた準備も進めており、今後の展開が非常に楽しみです。
通信機の開発も進行中
さらに、タカハタプレシジョンは通常の電子式水道メーターに有線で接続できる通信機も開発しており、多様なニーズに応える製品展開を計画しています。このような取り組みにより、同社は水道業界に革新をもたらし、水道管理の効率化を図っています。
タカハタプレシジョン株式会社は1929年に設立され、精密機能部品の製造・販売を手掛けてきました。自動車やOA機器、計量器、住宅設備機器など、幅広い分野でその技術力を発揮しており、今回のスマート水道メーターの開発もその一環として位置付けられています。今後も新たな技術を取り入れ、さらに進化した製品の提供が期待されます。