建築の新たな風を吹き込む「永山祐子個展」
ケイミュー株式会社が新たにオープンするBtoB向け展示施設「マテリアルベース BOiTE」で、建築家・永山祐子氏の個展「確かにありそうなもの」が大阪に巡回展となって開催されます。この個展は、東京のAWASE galleryで好評を博した展示を基に、永山氏が手がけた代表的なプロジェクトやその素材を模型を通じて紹介するものです。
永山祐子氏の特別な個展
約12年ぶりとなるこの個展は、関西地域で初めての永山氏の作品を展示します。特に、2025年の大阪・関西万博や2020年のドバイ万博など、数々の国際的なイベントに関する作品の模型が特別に紹介され、普段見ることのない建築の魅力を体感できる貴重な機会となります。展示されるアイテムは、ジュエリーから高層建築まで、建築家としての彼女の多彩なデザインアプローチを示しており、訪れる人々に新たなインスピレーションを与えることでしょう。
展示の見どころ
展示の中でも注目すべきは、永山氏が各プロジェクトで手掛けたデザインの写真をプリントしたTシャツです。これらのTシャツは、スタッフが自ら選び、その選択の背景やコメントが加えられています。さらに、永山氏自身による音声ガイドも無料で提供されており、展示の内容をより深く理解する手助けをしてくれます。特に、この音声ガイドを利用することで、作品の背後にある物語や思考に触れることができ、通常の展示とは一味違った体験が可能です。
新拠点「BOiTE」の役割
「マテリアルベース BOiTE」は、大阪・靱本町に2025年にオープン予定の新しい展示拠点で、この個展はその初のイベントとして位置付けられています。この施設は、建築家やデザイナーがプロフェッショナル同士で交流を図り、素材と建築の新たな可能性を発信するための場として設計されています。これまでの枠を越えた新しい発想を促進する拠点となることを目指しています。
永山祐子氏からのメッセージ
「確かにありそうなもの」と題されたこの展覧会は、永山氏の作品集と新書の出版を記念したものです。彼女は二つのコンセプトを展示の軸にしており、一つは「動く建築」というテーマで、万博やリユースプロジェクトなど、未来へと繋がる建築の姿を映像や模型で表現しています。二つ目は、彼女の名前を冠した作品のアイデアやインスピレーションの源となるアイテムを集めた展示です。また、作品集の「レシピページ」を意識した空間は、彼女自身の思考の流れを具現化したものとなっています。
展示された写真は、タペストリーやTシャツとして再利用され、会期終了後には廃棄されることなく、新しい持ち主の元へ渡り、新たな形で活かされることが期待されています。さらに、訪れた方々には会場での鑑賞を楽しんでもらうだけではなく、帰り道でも音声ガイドを利用して展示の深い理解を楽しんでほしいという願いが込められています。
開催概要
- - 会期: 2025年12月12日(金)~12月26日(金)
- - 時間: 12:00~20:00(会期中無休)
- - 入場: 無料
- - 会場: マテリアルベース BOiTE(ボワット)
〒550-0004 大阪市西区靱本町1丁目4-5 千代田ビルANNEX 1階
- - 共催: 永山祐子建築設計/ケイミュー株式会社/AWASE gallery
- - オープニングレセプション(招待制): 12月12日(金)17:00~20:00
- - お問い合わせ: [email protected]
この貴重な機会にぜひ足を運んで、建築の新しい可能性を感じてみてはいかがでしょうか。