RevenueCatが5000万ドルを調達し、さらなる飛躍を目指す
モバイルアプリの収益化管理を手がけるプラットフォーム、
RevenueCatが、Bain Capital Ventures(BCV)が主導するシリーズC資金調達において、5000万ドルを獲得したことを発表しました。この資金調達には、既存の投資家であるIndex Ventures、Y Combinator、Adjacent、Volo Ventures、SaaStr Fundも参加しており、今年の調達額は昨年の1200万ドルのシリーズC資金と合計し、累計で1億ドルに達しました。
飛躍のタイミング
このラウンドを主導したIndex VenturesのMark Fiorentino氏は、「RevenueCatは今、成長の大きな時期にある。モバイル経済の基盤としての地位を築いてきた」と語り、アプリ、AI、ウェブの境界が曖昧になる中で、RevenueCatの重要性が増すことを指摘しました。
開発者支援のための機能群
RevenueCatは、開発者やビジネスチームがモバイルアプリの収益化を円滑に行えるように次のような機能を提供しています:
- - エンジニア向けの簡単に実装できる機能群
- - マーケティングチーム向けの強力な顧客分析とデータドリブン意思決定ツール
- - ユーザーにとっては、どこでも簡単に支払いができ、購入済みコンテンツにあらゆるデバイスからアクセスできる体験
急成長する市場
RevenueCatは全世界の新規サブスクリプションアプリの3分の1以上を支援し、最近の3ヶ月間でiOS・Androidに登場したアプリの新規3本に1本がこのプラットフォームを活用しています。現在、50,000本以上のアプリがサブスクリプションや消耗型アイテム、買い切り、さらには新たに追加されたバーチャル通貨の管理にRevenueCatを使用しており、その導入数は過去6ヶ月間で2倍以上に増加しました。
これに伴い、AIを活用したコンシューマーアプリの増加も後押ししています。さらに、RevenueCatはコード不要のペイウォール編集ツール「Paywalls」や、アプリ外決済を実現する「Web Billing」、AIやゲーム分野に特化したバーチャル通貨対応といった新機能を続々とリリースしています。
フィンテックへの進出
RevenueCatは、アプリストアの45日後払いサイクルによるキャッシュフローの問題を解決するためにフィンテック領域への進出を計画しています。また、ユーザー獲得やコンバージョン最適化、リテンション強化を支援する包括的な新機能の展開も進めています。
顧客の声
RevenueCatは現在、年間取扱高80億ドルを超え、ChatGPTやNotion、VSCOなどの成功アプリの収益基盤を支えています。フィットネスアプリ「Ladder」のCEO、Greg Stewart氏は「初期実装後、開発リソースを販売インフラに回す必要がほとんどなくなった。RevenueCatは我々のテックスタックの中心的存在だ」と評価しています。
RevenueCatの展望
RevenueCatは、iOS、Android、ウェブに対応したコンシューマーアプリ収益化プラットフォームとして、サブスクリプションやバーチャル通貨、消耗型アイテムの管理を一元化しています。現在、50,000本以上のアプリで利用されており、今後も開発者の収益化を徹底的に支援し続けることで、一流の上場企業への成長を目指すとCEOのJacob Eiting氏は語っています。「我々の信念は、開発者がもっと簡単に収益を得られる世界を作ることだ」と強調しました。RevenueCatの詳細については公式サイト
revenuecat.comを訪れてみてください。