ステルスマーケティング規制後の状況
2023年10月、ステルスマーケティング(ステマ)に対する規制が施行されてから1年が経過しました。人を基軸にしたマーケティングを展開するLIDDELL株式会社は、当社運営のサービスに登録する250名のインフルエンサーを対象に「ステルスマーケティングに関する調査 2024」を行い、その結果を発表しました。調査の結果、71%のインフルエンサーがこの1年の間にステマ依頼が減少したと感じており、実際に298%の減少を実現したことが示されています。
ステマ規制がもたらした変化
調査結果によると、ステマ依頼の減少は顕著で、前回の調査と比較すると減少幅は18.6%にも及びます。また「ステマは悪いことだと思う」と回答したインフルエンサーは61.7%に達し、これは前回調査から5.7%の増加を示しています。
ステマへの認知度の向上
今回の調査で、93.4%のインフルエンサーが「ステマ」を知っていると回答しています。これは前年からの1.7%の増加を示し、インフルエンサーの間での認知度が向上していることがわかります。また、知らないと答えたインフルエンサーの中には、規制後にステマについての理解が深まったという声もありました。
ステマ依頼の実情
実際に「ステマを依頼された」というインフルエンサーは22.4%であり、前回の41%と比べると35%の減少が見られます。これは規制が影響していると考えられますが、依然としてステマ依頼が完全に無くなったわけではありません。特に、依頼を全て受けなかったと答えたインフルエンサーは53%にまで増加しました。この数字は、依頼内容に対して敏感になっていることを示しています。
ステマに対する意識の変化
61.7%が「ステマは悪いことだと思う」と回答し、その理由としては「消費者を騙すような行為であるから」といった意見が挙げられました。逆に「わからない」と答えたインフルエンサーも増加し、32%に達しています。このことから、規制に対する理解が深まる一方で、まだ不透明な部分が存在していることが伺えます。
今後の展望
今回の調査から、インフルエンサーの意識や企業からのステマ依頼の実態について明らかになりました。リデル株式会社では、今後も実態調査を継続し、企業やインフルエンサーに対する啓発活動を行っていく方針です。健全なSNS環境の構築に向けた取り組みは、今後も重要な課題となるでしょう。
調査概要
- - 調査期間: 2024年9月5日〜9月13日
- - 調査対象: LIDDELL INFLUENCER WORKSPACE(LIW)に登録するインフルエンサー 35,000人から250名の有効回答者
- - 平均フォロワー数: 約3万
- - 男女比: 男性10%、女性90%
- - 調査方法: オンライン
リデル株式会社では、SNS及びインフルエンサー関連の市場動向やトレンドに関する取材を積極的に行っています。取材や問い合わせはお気軽にご連絡ください。