Tinyboomが進化
2022-11-01 08:31:16
ノーコードエッジAI開発プラットフォームTinyboomが進化、音と振動の解析を実現
ノーコードエッジAI開発プラットフォーム「Tinyboom」最新アップデート
AIの進化が止まらない中、ノーコードエッジAI開発プラットフォーム「Tinyboom」が新機能を追加しました。昨年の8月にα版を公開し、各種時系列データの解析機能を搭載したTinyboomは、今や音や振動といったデータの扱いが可能になり、さらに幅広いニーズに応えることができるようになりました。従来の画像解析モデルだけでなく、音や振動の解析をAIに任せることで、より高精度な判断が自動化されます。これにより、エッジAIが発揮する力はますます強化され、現場での適応性が高まります。
アップデートの詳細
1. 時系列データ解析プロジェクトの追加
新たに時系列データ解析が行えるプロジェクト作成機能が追加され、音や振動などのセンサーから得られるデータも、画像データと同様に扱うことが可能です。この機能により、ユーザーはプロジェクトごとにデータの属性を選択し、従来の画像解析プロジェクトとの区分けができます。
2. 時系列データのデータセット管理
新機能では、wavやmp3といったオーディオファイル、及びヘッダー付きcsvファイルのインポートが可能です。これにより、音の解析プロジェクトにおいては、PCに繋いだマイクで録音したデータをスムーズに収集し、管理できます。
3. 時系列データのラベリング
ユーザーは音声データやセンサーデータに対してラベリングを行うことができ、異常検知やデータ分類が容易に行えるようになります。csvデータのグラフ可視化機能や音声データの再生機能を活用しつつ、詳細な確認を行いながらラベリングできるのがこの機能の大きな魅力です。
4. 時系列解析モデルの構築
ユーザーはデータセットに基づく学習や、シグナル分類及び異常検知モデルの構築を行うためのパラメータ設定が可能です。特徴量抽出やウィンドウサイズを調整しながら、最適なモデルを見つけ出すことができるので、精度の高い解析が実現します。
5. モデルのデプロイ
構築したAIモデルは、Ubuntuマシン上で利用できる形式でダウンロードすることができます。具体的な使用方法はTinyboomの専用ドキュメントにて詳細なガイダンスが用意されています。
6. 無料ローカルアプリケーションの公開
Tinyboomで開発したモデルをすぐにデバイスで試すことができるアプリケーションがオープンソースとして公開されました。これにより、作成したAIモデルの精度を迅速に現場データで検証することが可能となります。
Tinyboomの特徴
Tinyboomは、ユーザーがコードを一行も書かずに、エッジデバイスに組み込むAIモデルを手軽に開発できるクラウドサービスです。ラズベリーパイのようなマイクロコンピューターでも扱えるため、誰でも簡単にエッジAI開発に挑戦できる環境を提供しています。データ収集からラベリング、モデル構築、デプロイまで、一貫したサポートが用意され、ビジネスシーンから研究まで幅広く利用されています。
AItoAir株式会社について
「Tinyboom」を運営するAItoAir株式会社は、2021年に設立された企業で、東京都大田区に本社を構えています。代表取締役のJeong Doowon氏の下、AI技術を用いた高機能なソリューションを提供し、多様な業界でのエッジAIの普及を目指しています。今後の展開にも期待が高まることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
AItoAir株式会社
- 住所
- 東京都大田区上池台1-7-16・401
- 電話番号
-