日本初のパーソナルスタイリング測定試験『TOPSS』の登場
一般社団法人日本パーソナルスタイリング振興協会(以下、JaPPA)は、国内初となるパーソナルスタイリングに特化した測定試験『TOPSS』(Test Of Personal Styling Skills)の実施を発表しました。これにより、業界内で必要とされる知識の標準化が進むことが期待されています。
パーソナルスタイリングの知識を定義する試験の開発
これまで、パーソナルスタイリングに関する知識は明確に体系化されておらず、個々のスタイリストによって判断基準が異なることが多くありました。そこで、JaPPAは有識者と共に、パーソナルスタイリングに必要な知識を明確に定義し、実際の試験内容を開発しました。
各分科会から集まった専門家の意見を元に、パーソナルスタイリングにおける知識の幅を設定し、適切な知識レベルをアセスメントできる問題を作成しました。試験の精度を確保するために、ベータ版試験を実施し、受験者の結果を元にさらなる分析が行われました。
試験構成と受験の流れ
『TOPSS』は900点満点のスコア制で、合格者は3段階のグレードに分かれます。受験者はスタイリストとしてのキャリアに活用でき、企業にとっては採用基準の一つとなることが期待されます。
試験概要
- - 試験名: TOPSS (Test Of Personal Styling Skills)
- - 試験範囲: パーソナルスタイリングに必要な知識
- - 対象者: 現在スタイリストとして活動している人、スタイリストを目指す学生、ファッション業界への転職希望者、販売員など
- - 問題数: 100問
- - 試験時間: 85分
- - 受験方法: 全国170箇所以上のプロメトリック試験会場でCBT方式
- - 受験料金: 6,000円(税抜)
- - 実施日: 月曜日から日曜日まで、祝日を除く
受験申し込みは、プロメトリックの専用ページから可能で、支払い方法もクレジットカードやコンビニ払いなど、多様な選択肢があります。
産業界と教育機関との連携
今回の『TOPSS』試験の開発には、滋慶学園グループや文化服装学院など、教育機関も参加しており、パーソナルスタイリングに関する専門家たちが共同で知識測定基準の策定に携わっています。これにより、受験者がより実践的な知識を得ることができる環境が整備されています。
また、試験設計の面では、豊富な実績を持つプロメトリックと提携し、質の高い問題作成や業務分析を支援してもらっています。これにより、受験者に対して高い信頼性のある試験を提供できることが保証されています。
今後の展望
JaPPAは『TOPSS』の普及を通じて、パーソナルスタイリングの市場基盤をより強固にし、需要者と供給者の双方にメリットをもたらすことを目指しています。『TOPSS』が ファッション業界における「TOEIC」のような役割を果たすことが期待されています。
パーソナルスタイリングの知識が客観的に評価されることで、業界の透明性が向上し、適正価格の設定が可能になることで、ビジネスの発展が見込まれます。
もっと知りたい方へ
試験の詳細や申し込みについては、以下のリンクから確認できます。
今後のファッションサービスのトレンドとして注目される『TOPSS』に、ぜひ注目してみてください。