長野県のSORENA、資本性ローンを受けた新たな挑戦
長野県長野市に本社を置く株式会社SORENAが、日本政策金融公庫長野支店からの「挑戦支援資本強化特別貸付(資本性ローン)」を実行することが決定しました。この融資は、創業以来長野県からの温かい支援を受けてきた同社にとって、事業成長の大きな契機となります。特に、地域資源を活用したサステナブル素材の開発に注力しており、これにより事業のさらなる拡大を計画しています。
長野県からの支援と評価
SORENAは長野県創業支援センターを積極的に活用しており、ここを拠点に各種スタートアップ支援制度を利用しながら事業を推進してきました。信州アクセラレーションプログラムや信州ベンチャーコンテストなど、県が行う多くの支援を受けており、これらは同社の成長を後押ししています。2024年には「NAGANOものづくりエクセレンス2024」に選ばれるなど、その取り組みは高く評価され、地域経済の活性化にも寄与しています。
りんご残渣を活用した新素材開発
SORENAは日本初となる、りんごの搾りかすを使った合成皮革「りんごレザー®」の開発・事業化に成功しました。このプロジェクトは長野県飯綱町との協力により発展したもので、環境に優しい素材への関心が高まっている現代において、持続可能な資源利用のモデルケースともなっています。
さらに、SORENAは以下のような素材や製品の開発を行っています:
- - りんごレザレット®: 従来の合成皮革と同等の耐久性・耐水性を兼ね備えたサステナブル素材。
- - りんごペーパー: バイオマス紙素材として使用され、パッケージや文具の分野への展開が進んでいます。
- - りんご活用スキンケア: りんご残渣を活用したスキンケア製品の開発にも力を入れています。
これらの取り組みは、地域内外の自治体や様々な企業との協業によって進められており、地域資源の価値を高め、持続可能な産業を築くことを目指しています。
代表取締役の感謝の言葉
SORENAの代表取締役である伊藤優里は、「創業当初から支えてくださった長野県や、日本政策金融公庫の皆様に心より感謝申し上げます。この支援を基に持続可能な素材開発や地域産業の発展、社会課題の解決に取り組んでまいります」とコメントしています。
今後の展開
さらに、SORENAは株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」で資金調達プロジェクトを開始する予定です。2025年8月27日から9月10日までの期間、同社のビジョンに賛同する投資家を募っています。
SORENAの取り組みは、持続可能な未来へと進む道を切り開くものであり、多くの方々にその志に参加してもらいたいと考えています。これからの活動に注目です。