近年、AI技術の進展に伴い、顔認証や人物認識システムの需要が高まっています。ピクスタ株式会社(東京都渋谷区)が遂に、そのニーズに応える形で「日本人顔画像同一人物バリエーションデータセット」を新たに販売開始しました。このデータセットは、人物認証や顔認証に特化した機械学習用素材として、特に日本市場に最適化されています。
データセットには、200名の日本人モデルの顔写真が含まれ、それぞれ特定の人物に対して5つの異なるバリエーションが提供されます。合計で1,000点に上るこの画像データは、男女各100名ずつが対象で、年齢層も10代以下から60代以上までバランスよく配分されています。既に肖像権使用許諾書を取得しており、著作権者の確認も行われているため、商用利用が可能な安全なデータとして提供されます。
データセットの内容と価格
「日本人顔画像同一人物バリエーションデータセット」は、アノテーションなしの場合220,000円(税込)で販売されています。また、アノテーションを付与したデータセットの場合は275,000円(税込)で提供されます。アノテーションには、顔部分への矩形、年齢、性別ラベルが含まれており、データの利用価値をさらに高めています。
なぜこのデータセットが必要なのか?
顔認証システムは、オフィスビルの入退室管理やセキュリティ確保においてますます重要な役割を果たしています。しかし、日本国内では、十分な量の顔画像データが確保できていないという課題があります。そのため、特に日本人顔のデータを必要とする企業や研究機関からの需要は高まる一方です。
多くの既存データセットが世界中の顔画像を提供していますが、日本人特有の要件を満たすものは少なく、自社撮影による手間やコスト、肖像権の問題から、企業は安心して利用できるデータ集収に苦労しています。そんな中、PIXTAのデータセットは商用利用可能な権利クリアな画像データとして、大変価値のあるソリューションとなっています。
今後の展開
ピクスタは今後も、日本に特化したデータライセンスエージェンシーとして、AI技術の進化に寄与し続けます。ストックフォトサービスだけでなく、クライアントのニーズに応じた撮影サービス「PIXTAオンデマンド」や「PIXTAカスタム」を通じて、オーダーメイドの学習データの提供を行います。
特に、PIXTAオンデマンドを利用すれば、全国出張料無料でカメラマンを手配し、モデルやロケーションの選定から撮影ディレクションまで全ての段階をお任せできます。
まとめ
この新しいデータセットは、自社での撮影に伴うコストや手間を省きつつ、日本人特有の顔データを必要とする機械学習の要件を満たす上で、画期的なソリューションです。顔認証技術の進化が求められる時代に、ピクスタが提供するデータセットが一助となることを期待しています。詳細はピクスタの販売ページ(https://pixta.jp/machinelearning-dataset)から確認できます。