HaluがDBJスタートアップアクセラレーションアワード2024で特別賞を受賞
株式会社Halu(通称:ハル)が、2024年に開催された「DBJスタートアップアクセラレーションアワード」で特別賞を受賞しました。この賞は、日本政策投資銀行が運営し、社会に影響を及ぼす革新的なスタートアップを評価するために設けられています。受賞にあたり、Haluの「障害児育児の課題を解決するインクルーシブデザイン」が高く評価され、審査を経て238件の応募の中からファイナリストに選ばれました。
受賞の背景と評価
Haluが受賞した「特別賞」は、経済や社会へのインパクトが特に顕著なビジネスプランを評価するために導入されたカテゴリーです。審査項目には「革新性」「実現可能性」「成長性」が含まれ、Haluのプロダクトはこれらの基準をクリアしました。特に注目されたのは、主力商品である「IKOUポータブルチェア」です。この製品は、障害を持つお子様だけでなく健常のお子様にも使える設計がなされ、持続可能なビジネスモデルとしての可能性が認められました。
審査員からは、「人口が減少する中で、多様性を尊重しつつ個々のニーズに応えるインクルーシブデザインがますます重要になる」との評価を得ており、社会における「自由で自分たちらしい外出を、すべての子どもと親たちに。」というHaluのビジョンが共有されました。
Haluの代表、松本友理からのコメント
受賞に際して、Haluの代表取締役である松本友理は「自身の障害児育児の経験から生まれたインクルーシブデザインのプロダクトが認められたことに感無量です」とコメントしています。彼女は、障害児育育の課題を解決する取り組みが社会にイノベーションをもたらすことを期待しており、今後もインクルーシブデザインの普及を目指します。
今後の展開に向けた取り組み
受賞を契機に、Haluは企業や団体へインクルーシブデザインの研修やセミナーを展開する計画です。また、障害児育児の課題解決に資する新商品やサービスの共同開発にも積極的に取り組んでいきます。これにより、障害者と健常者が共に使えるプロダクトを拡充し、より多くの人々が安心して出かけられる環境を整えたいと考えています。
特に「IKOUポータブルチェア」は、外出先でも安定して座ることができるという画期的な製品であり、開発以降、多くの家族や商業施設で利用されています。軽量で持ち運びが容易なこの椅子は、さまざまな椅子に取り付け可能で、障害児の親のみならず多くの家庭に貢献しています。
会社概要とインクルーシブデザインの理念
株式会社Haluは、2020年に設立され、「多様性を価値に変える。分断のない世界の創造」をビジョンに掲げて活動しています。今後もインクルーシブデザインを通じて、家族の外出機会を増加させる新しいプロダクトを開発し、社会の課題解決に向かって邁進する所存です。