空き家をキクラゲで再生
2025-06-30 10:02:53

空き家再生によるキクラゲ栽培施設の始動と地域活性化の可能性

最近、日本各地で空き家の増加が深刻な社会問題となっています。使用されなくなった家屋や建物は、そのまま放置されることが多く、地域にとっても大きな課題です。その一方で、農業界では屋内でキノコを育てることに注目が集まっており、その中でもキクラゲは手軽に栽培でき、それでいて高収益が見込める作物として需要が高まっています。この背景の中、群馬県伊勢崎市に拠点を置く農業スタートアップ、クールコネクト株式会社が立ち上げた『ノーサエステート』は、空き家をキクラゲの栽培施設としてリノベーションし、運営を開始しました。

空き家の新たな活用方法


このプロジェクトは、空き家の問題に対して真摯に取り組む姿勢から生まれました。空き家オーナーは、所有する物件が使用されず無駄になっていることに悩む一方で、クールコネクトはその空き家を若い農業事業者としての視点から、新しい価値を生み出す提案を行っています。具体的には、オーナーにリノベーションの提案を行い、クールコネクトが運営するキクラゲの栽培施設として活用するモデルです。

安定収入を提供する借上げ型運営


この新しい事業モデルは非常にシンプルです。オーナーは空き家をクールコネクトにレンタルし、その後、同社が栽培施設として改修します。改修工事はオーナー負担ですが、工事後は安定した家賃収入が得られます。つまり、オーナーは初期投資だけで、その後は運営の手間なく安定した収益源を確保できるのです。工事は約2カ月で完了し、その後はクールコネクトが運営・販路開拓を行います。

一貫した流通モデル


クールコネクトで生産されるキクラゲは、直営の青果店や業務用卸、オンライン販売など様々なルートを通じて消費者に届けられます。このプロジェクトは、ただ空き家を生かすだけでなく、地域の農業と経済を活性化するための仕組みとしても注目されています。オーナーの方々は空き家を手放すことなく農業に参加できるのです。

地域活性化への貢献


クールコネクトの代表、神戸翔太氏は、『空き家をキクラゲ栽培施設として活用する取り組みはすでに運用がスタートしており、さまざまな販路での販売が進んでいる。『空き家×農業』という新たな挑戦は地域経済を循環させる仕組みとして、オーナーから高い関心を受けている。』と話しています。ノーサエステートは、ただの不動産活用にとどまらず、地方の資産に新たな価値を見出すことで、地域の課題を解決することを目指しています。

クールコネクト株式会社とは


クールコネクト株式会社は「農の未来をつなぐ」というビジョンを持ち、日本の第一次産業に貢献することを目的としたスタートアップ企業です。群馬県伊勢崎市に本社を構え、多彩な事業を展開しています。スペースを効率的に利用しながら、持続可能な農業モデルを実現するという新たな形を模索し続けています。

このように、空き家を再生させるプロジェクトは、地域の農業活性化だけでなく、オーナーにも安定した収益をもたらし、地域全体を明るくする可能性を秘めているのです。今後の展開に目が離せません。


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会社情報

会社名
クールコネクト株式会社
住所
群馬県伊勢崎市八斗島町938-139(本社/伊勢崎営業所)
電話番号
0270-33-9191

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