リゾートトラストグループが自然と共生する未来へ向けた新宣言を発表

リゾートトラストグループのネイチャーポジティブ宣言について

リゾートトラスト株式会社が2024年6月に発表した「リゾートトラストグループネイチャーポジティブ宣言」は、環境保護と持続可能な未来に向けた力強いメッセージです。この宣言は、生物多様性と自然資本の保護を重視し、企業の事業活動が生態系に与える影響とその返礼を見据えた具体的な取り組みを示します。

ネイチャーポジティブとは何か？

ネイチャーポジティブという概念は、生物多様性の損失を食い止め、むしろ復元しようというアプローチです。2022年に開催された国連の生物多様性条約第15回締約国会議（COP15）では、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択され、この方向性が国際的に認識されました。日本でも「生物多様性国家戦略 2023-2030」が策定され、ネイチャーポジティブ実現に向けた努力が進んでいます。

リゾートトラストグループは、事業活動において生物多様性や自然資本の恩恵を受けている一方で、その保護・回復にも責任を持つことを認識しています。したがって、CO2の排出削減や廃プラスチック・食品ロスの低減などの重要課題に取り組むことを宣言しています。

弊社の具体的な取組み

宣言内容として、以下の5つのポイントが挙げられています：

1. 環境アセスメントの徹底と自然環境との共生
ホテルやゴルフ場の開発時に行政や地域団体との協議を重ね、環境アセスメントを行いながら自然環境の保護や維持に努めます。

2. ネイチャーツーリズムの推進
地域の自然を観光資源として活用し、グリーンエネルギーの積極利用を促進します。

3. 生物多様性を損なわない事業運営
環境方針に基づき、生態系の維持と回復を目指す事業運営に努め、プラスチックや食品の循環資源の利用に取り組みます。

4. 地域振興への貢献
当社グループの多様な事業所を活用し、地元の食材を利用する地産地消や地域文化の体験を通じて地域を活性化させます。

5. サステナビリティ経営の推進
サステナブルな経営を重視し、情報開示や他社とのパートナーシップを通じて新たな価値の創造に取り組みます。

これらの取り組みは、2050年までに「自然と共生する社会」の実現を目指すものであり、2030年のネイチャーポジティブの具体的な実現に向けたステップとなります。

経団連生物多様性宣言イニシアチブへの参加

リゾートトラストは、2024年10月より「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」にも参加しています。これは、日本経済団体連合会が提唱する生物多様性保護のための指針に同意し、それに本格的に取り組むことを示すものです。

未来へ向けた連携の強化

リゾートトラストグループは、ステークホルダーとの連携を深めながら、自然豊かな未来の構築へ貢献することを目指しています。地域社会や自然との共生を追求し、持続可能な社会の実現に向けた努力が、グループ全体の使命となるでしょう。

このように、ネイチャーポジティブ宣言は単なるスローガンではなく、実効性のある具体的なアクションを伴ったものであることに注目が集まっています。