大阪・関西万博で魅せたロゴツリーの空間創造力とは

株式会社ロゴツリーが実現した空間創造

2025年7月、大阪で開催された『世界のMUSASHI個展』は、アーティストMUSASHIと約150団体のコラボレーションによる特別な展示会。ここで特に注目されたのが、会場の設営や施工を担当した株式会社ロゴツリーだ。この企業は、展示物の制作から空間デザインまで多岐にわたり、その真価を発揮した。

洗練された空間デザインの舞台裏

大阪のギャラリーWESTで行われる本展では、広大な敷地を生かし、色とりどりのアートが展示された。ロゴツリーは、空間のレイアウトや展示物の印刷、さらに“大看板設営”に至るまで幅広く対応。技術力とクリエイティビティで、観客を魅了する環境を作り上げた。代表の水野茂祐氏を筆頭に、スタッフ一同が一丸となり、ハードな作業を乗り越えていく姿勢に感銘を受ける。

「Let’s grow」をテーマにした想い

ロゴツリーは、守口市・門真市を拠点に、店舗改装や住宅リフォームを手がける建築設計事務所。企業のキャッチフレーズ“Let’s glow”には、自社の理念が込められている。水野氏は、「家や店舗の空間を、お客様と一緒に育てていきたい」と語る。完成後も顧客が独自の工夫を加えていく余地を残すことで、関係性を深めることを重視している。

この考え方は、実際の施工においても反映されており、顧客の声を大切にしながら、共に空間を形作っていく姿勢が特徴的だ。

追加した余白を生かして、各々がその空間を使い込んでいけるようにとの配慮が嬉しい。

水野氏のものづくりへの情熱

水野氏が15歳で初めての職に就いたのは、青春を謳歌する中で「モテたい」という純粋な動機からだった。最初は歯科医療関連の家具製作を経て、様々な業種で経験を積んだ。特に、テントや看板を造る会社での仕事は、ユニバーサルスタジオジャパンや国際的な展示会での経験に繋がり、今回のMUSASHI個展における設営の専門性を育んでいった。

27歳の時に法人化したロゴツリーは、そんな多彩な背景を持つ水野氏のビジョンを具現化する企業として地歩を固めていった。

MUSASHIへの愛情と成長の応援

水野氏は、MUSASHIの成長を見守る一方、「足跡をしっかり残して進んで欲しい」と願う。その思いはまるで弟や息子を見守るような愛情に満ちており、周囲の支えを忘れず、一歩一歩の大切さを強調する。「飛び跳ねることも大切だが、その後の着地と屈伸を忘れないで欲しい」とのメッセージは、多くの人に共感を呼ぶだろう。

おわりに

株式会社ロゴツリーは、ただの施工会社ではなく、空間を共に育てるパートナーとしての役割を担っている。『世界のMUSASHI個展』で見せたその功績は、これからの建築業界に新たな風を吹き込むこと間違いない。出会った全ての人との関係を大切にして今後も更なる成長を遂げていく存在であり続ける明るい未来が楽しみだ。