エン・ジャパンがLincに出資、外国人材採用支援の強化へ

エン・ジャパン株式会社（本社：東京都新宿区）が、外国人材の採用支援サービスを展開する株式会社Linc（本社：東京都千代田区）に対して、2.3億円の出資を行ったことを発表しました。この出資により、エン・ジャパンは自社の子会社であるエンSX株式会社を通じてLincの営業支援を実施し、双方のデータベースを活用した事業連携を推進する考えです。

日本は少子高齢化が進む中、労働力不足が深刻な問題となっています。政府の支援策やビザ制度の緩和により、外国人材の採用は急速に進んでおり、今後さらに拡大していくことが予想されています。そんな中、Lincが提供するAIを活用した『Linc Global Hub』は、企業の求人ニーズと外国人求職者を効率的に結びつける革新的なプラットフォームです。

このプラットフォームは、企業が抱える求人情報や過去の採用データをAIが学習し、求職者とのマッチングをスコアリングする仕組みを構築しています。この効率的なマッチング機能により、飲食、介護、製造業など、さまざまな業界で外国人材を活用したい企業のニーズに応えています。また、Lincは人材紹介会社との連携を通じて、求職者に関する情報を一元管理できるため、企業から高い評価を得ています。

エン・ジャパンは、Lincに出資することで増大する外国人材採用市場での支援を強化していく計画です。具体的には、エンSX株式会社を通じてLincの営業活動を支援し、エン・ジャパンが保有する膨大な企業データベースとLincのグローバル人材データベースを連携させることで、双方の成長を図ります。

Lincの代表取締役である仲思遥氏は、エン・ジャパンからの出資について、同社のビジョンに共感してもらえたことを光栄に思い、今後の事業共創に期待を寄せています。さらに、エン・ジャパン株式会社の取締役である岩崎拓央氏は、Lincとの関係を通じて、グローバル人材の採用と定着支援に対する取り組みが社会全体に与える影響について大きな期待を寄せています。

エン・ジャパンは、この協力を通じて、HRテック領域における専門性と強力なリソースを融合し、国内外の人材市場において、より多様性を持った社会の実現に貢献していく方針です。Lincとエン・ジャパンのシナジーにより、今後の成長がますます期待されることでしょう。