第4回警察小説新人賞受賞作決定!
2023年6月26日、小学館が主催する第4回警察小説新人賞の選考会が行われ、厳正な審査の結果として、吉良信吾による「それぞれの正義」が受賞作に選ばれました。この賞は、警察小説というジャンルに新しい視点を持つ作家を発掘することを目的としています。
受賞作「それぞれの正義」について、選考委員の一人である東山彰良氏は「書きぶりは堂に入っており、プロとしてやっていける風格をたたえていました」と評し、また柚月裕子氏は「スピード感もあり掴みは抜群」と高評価を寄せています。受賞作品は2026年1月に小学館から単行本として発売される予定であり、多くの読者に楽しんでもらえること間違いありません。
受賞式について
賞の贈呈式は2026年1月、東京にて開催される予定です。詳細な情報は警察小説新人賞特設サイトにて発表されるとのことです。
警察小説新人賞の意義
警察小説は、時代に応じて進化を遂げてきた文芸の一分野です。このジャンルには、社会の動きを反映した物語が多く、映画化やコミック化されることも少なくありません。また、警察小説新人賞は、その系譜を絶やさないために創設された取り組みです。2017年に設立された「警察小説大賞」を基に、2022年には新人賞としてリニューアルされ、新たな才能を見出すための道が整えられました。
受賞作紹介
「それぞれの正義」あらすじ
この作品は、熊本県警察本部の監察係に所属する阿玉清治が主人公です。彼は、同僚の刑事である澤守による爆発事件を調査することとなります。この事件の背後には、澤守が数日前に起こした暴力的な出来事が絡んでおり、警察の威信が問われる中で調査が進められます。
一方で、熊本地震の影響で失声症になった小学生の息子が動物殺しの容疑をかけられるという新たな問題も同時に発生します。阿玉は家族との関係にも悩みながら、非違事案の調査に取り組む中で、彼を待ち受ける思いもよらない真実に直面することになります。
著者略歴
吉良信吾(きらしんご)さんは沖縄県出身で、熊本に在住する男性会社員です。彼の作品がこのように評価され、受賞に至ったことは、今後の活躍を期待させるものがあります。
警察小説新人賞は、今後も新たな書き手を発掘し続け、警察小説の未来に多様性をもたらす存在として機能していくでしょう。
詳しい情報は、
警察小説新人賞特設サイトをご覧ください。