大村湾流域の清掃活動「Wonder bay challenge2025」
2025年11月24日、一般社団法人大村湾ワンダーベイは、長崎県大村湾エリアに所在する5市5町が協力し、「Wonder bay challenge2025in大村湾」を実施しました。このイベントは、地元の環境を守る気持ちを共有し、具体的な行動を起こすことを目的としています。
行事の趣旨と意義
今回のイベントは、豊かで美しい海を次世代に引き継ぐための重要な活動の一環であり、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一部でもあります。大村湾は、独特の地形と閉鎖性から、周囲の5市5町からのごみの影響を強く受けることになります。そのため、地域全体で環境保護に取り組む必要があります。
組織と参加者の多様性
当日は、諫早市、長崎市、大村市、西海市、佐世保市、川棚町、時津町、長与町、波佐見町、東彼杵町の各自治体の代表者や、一般の参加者325名が集まりました。参加者は多種多様で、家族や友人、普段から清掃活動に参加している団体などが顔を揃え、各自が大村湾を守る気持ちを持って清掃活動に臨みました。
開会セレモニーの様子
開始前に行われた開会セレモニーでは、各市町の代表者が挨拶し、大村市の園田市長は、「海は難しい環境です。過度に清掃してしまうと、プランクトンが減少し、生物が生息できなくなってしまうこともあります。しかし、一緒に楽しみながら、しっかりごみを拾っていきましょう」と参加者に呼びかけました。このメッセージは、参加者への大きな刺激となりました。
清掃活動の内容
清掃活動は、参加者が各地に分かれて一斉に行われました。海岸や街中と多様なエリアで、大きなプラスチックごみからマイクロプラスチックに至るまで、様々なごみを収集しました。参加者は真剣な表情で取り組み、時折「こんなごみがあった!」と楽しい報告が交わされ、和やかな雰囲気の中で進行しました。
ごみの現状と意識の醸成
職員からは海洋ごみが街から発生することや、その多くがプラスチックであることの重要性が説明され、参加者一人ひとりの意識が高まりました。「プラスチックごみは400年以上かかって分解されるため、今日の行動が未来に繋がる」といった内容が強調され、参加者は真剣な表情で耳を傾けていました。
まとめと今後の取り組み
清掃活動の後、全参加者数が325人であることが発表され、参加者の皆さんが大村湾の環境に対する意識をさらに高め、自らアクションを起こすことを期待されました。「自分にもできることがあると知った」や「釣りをしていて海に関わりを持ちたい」といった参加者の声が印象的で、今後も大村湾を守る意識を広める大切な活動となることでしょう。
一般社団法人大村湾ワンダーベイは、今後も地域の環境問題に対して積極的に取り組み、多くの人に参加を呼びかけるプロジェクトを展開していきます。大村湾の環境保護は、皆で築く持続可能な未来への第一歩です。