大学・研究機関向けオープンアクセス支援
株式会社メディアフュージョン(大阪市)は、大学や研究所向けに設計された新たなオープンアクセス支援システム「機関リポジトリ連携DXオプション」の操作紹介動画を公開しました。このシステムは、同社のMF教員業績管理システムのオプションとして位置付けられており、researchmapとの直接連携や、JAIRO Cloud以外のリポジトリへの拡張にも対応しています。
オープンアクセスの必然性
近年、公的資金を活用した研究の成果をオープンアクセス化することが強く求められています。大学や研究機関においては、このニーズに応じた体制の構築やシステム化が急務であり、メディアフュージョンのこの新システムはその解決策の一翼を担っています。
特徴
今回公開された動画では、機関リポジトリ連携DXオプションの主な機能が紹介されています。このオプションは教員が業績管理システムに登録した論文情報を二次利用し、一括して機関リポジトリに登録できる仕組みを提供しています。研究者は論文ファイルやデータファイルを添付し、公開のチェックを行うことで、簡単に機関リポジトリの管理者にメタ情報とファイルを共有できます。
拡張性と低コストのEaaS形態
本システムは、Microsoft 365上に構築されたEaaS(Extension as a Service)方式を採用しています。この形態により、従来のクラウドサービスが抱えていた拡張性の限界を克服し、サーバーレス構成によって運用コストの大幅な削減が実現されています。これにより、教育機関側の管理負担も軽減され、市場の変化に柔軟に対応できる体制が整います。
システムの具体的な機能
1.
論文情報・研究成果ファイルの登録機能: 教員はそれぞれの論文情報とともに研究成果のファイルを登録し、公開チェックを行うことで情報を簡単に共有できます。
2.
機関リポジトリ管理者の編集機能: 複数の研究者の情報を一覧で確認し、必要に応じて訂正や追加を行った後、JAIRO Cloudへの一括登録データを生成することが可能です。
3.
相互連携機能: JAIRO Cloudへの登録後、修正されたメタ情報は業績管理システムにフィードバックされるため、常に最新の情報が保たれます。
4.
最新論文のオープンアクセス状況の確認: 機関リポジトリが自ら公開すべき論文候補を見つけ出すための機能も提供。
今後の展望
DMP(研究データ管理計画書)に関する管理オプションについては、2026年度を目標にパッケージ化が予定されています。研究データ管理などの新機能についても期待が高まります。
導入の流れ
導入希望の大学や研究機関は、まずは無料相談を行い、その後オンラインまたは訪問にて詳しい説明を受ける流れとなります。最終的に契約・導入の手続きに進むことが可能です。
まとめ
この新たなオープンアクセス支援システムは、大学や研究所における研究成果の管理と公開に革命をもたらすチャンスを秘めています。今後の発展が非常に楽しみです。
詳しい情報やお問い合わせは、
株式会社メディアフュージョンの公式サイトをご覧ください。