北菱、航空エンジン部品初受注
2019-06-17 11:30:14

エヌブリッジが支援する北菱が航空エンジン部品を初受注

北菱、エヌブリッジの支援を受け航空エンジン部品を初受注



航空機産業に新たな風が吹いています。株式会社北菱が、エヌブリッジの支援を受けて航空エンジン部品の初めての受注を果たしました。これは同社にとって新たな事業分野へのチャレンジであり、航空エンジン産業への道を開く重要な一歩です。

北菱は、2017年のエヌブリッジの「航空エンジン参入挑戦プログラム」に参加し、技術力の向上と管理体制の整備に努めてきました。今回受注したのは、英ロールスロイスが開発した新型民間航空エンジン「トレントXWB」の重要部品です。このエンジンは、欧州エアバスの最新モデルであるA350に搭載されるもので、高度な工程設計力やプロセス管理能力が求められます。

トレントXWBは、日本航空(JAL)が導入決定をしたというニュースもあり、本年9月から就航が予定されています。このエンジンは、すでに893機の受注があります。

エヌブリッジのプログラムの意義


エヌブリッジの支援プログラムがもたらした成果は、産業としての可能性を広げるものであり、特に航空エンジン分野は新規参入に多くの障壁があるため、今回の受注はその意義が強調されます。同プログラムへの参加企業が初めて航空エンジン部品を受注したことで、その有効性が証明された形です。

この成功は、地方に存在する中小企業が新たな市場へ進出するための希望を与えるものであり、航空産業の裾野を広げる良い例となります。エヌブリッジは今後も北菱をはじめとした有望な企業の航空エンジン産業への進出を支援し、日本のものづくりを活性化させていく方針です。

航空エンジン参入挑戦プログラムとは


エヌブリッジのプログラムは、異業種からの参入を希望する企業に向けた人材育成と体制整備の支援プログラムです。通常2年間のコースで、航空エンジン部品の試作製造を通じて、必要な技術力と生産体制の構築を目指しています。

このプログラムには、航空エンジン産業に特化した難易度別の課題が設定されており、実践的な技術力の向上を図ることが可能です。また、厳しい管理基準をクリアするための資料作成やデータ分析にもしっかりと取り組む内容が盛り込まれています。これにより、異分野からの新規参入が現実のものとなることが期待されています。

株式会社エヌブリッジと北菱


エヌブリッジは、航空エンジン産業に特化した支援を行うベンチャー企業で、重工業界で培った技術者が集まり、航空エンジン産業への参入をサポートしています。一方、北菱は、建機部品製造での豊富な経験を有しており、長期的な視野からの成長を追求しています。

今回の受注により、両社は航空産業の将来に向けた新たな可能性を切り開くことができました。さらに地域の中小企業が航空産業に参入することで、日本の航空産業の発展に寄与すると期待されています。今後の動向にも注目です。

会社情報

会社名
株式会社エヌブリッジ
住所
愛知県名古屋市東区葵1-26-8葵ビル6階
電話番号
052-908-7775

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