直葬の増加と、その光と影
近年、増加傾向にある「直葬」。告別式を行わず、火葬のみを行う簡素な葬儀形式です。経済的な負担軽減や、時間的な制約のある現代社会に適した選択肢として注目されていますが、その一方で、故人との最後の別れを簡素化することへの抵抗感や、後悔の声も聞かれます。
株式会社ディライトが実施した調査(調査対象:直葬の喪主経験者を含む20~70代の男女1030名)によると、直葬という言葉の認知度は約5割にとどまり、認知度が低い現状が明らかになりました。
直葬を選択する理由と、その費用
調査では、直葬を選んだ理由として「費用を抑えるため」が最も多く、次いで「故人の意向」「遺族が少ないため」という結果でした。経済的な理由に加え、故人の希望や家族構成なども大きく影響していることがわかります。
費用については、半数以上が30万円未満と回答しましたが、中には60万円を超えるケースもあったとのこと。費用面でのメリットは大きいものの、葬儀の内容によっては予想外の費用がかかる可能性もあるため、事前にしっかりとした見積もりを取ることが重要です。
直葬の満足度と後悔の声
直葬を選択した人の約7割は満足している一方で、約3割は後悔しているという結果に。後悔している理由として最も多かったのは「お別れの時間が短かった」ことでした。簡素な形式ゆえに、十分な時間をとって故人と向き合うことができなかったという声が多数見られました。
他にも「想像以上に簡素だった」「故人の生前の意思を確認できていなかった」といった意見があり、直葬に対する事前イメージと現実のギャップが、後悔につながっている可能性が示唆されています。
直葬を選ぶ際のポイントと、葬儀社の選び方
後悔しないためには、直葬に対する正しい理解と、適切な葬儀社の選択が不可欠です。葬儀社選びにおいては、口コミサイトなどを活用し、複数の葬儀社と比較検討することが重要です。
株式会社ディライトが運営する『葬儀の口コミ』サイト(https://soogi.jp)は、全国の葬儀社の情報や口コミを掲載しており、直葬を含む様々な葬儀形式に関する情報を手軽に収集することができます。24時間365日対応で、葬儀に関する相談も受け付けているため、突然の葬儀にも対応可能です。
まとめ:直葬は合理性と情緒のバランスが重要
直葬は経済的なメリットが大きい一方、故人との別れを簡素化することへの葛藤や、後悔の念を抱く可能性も秘めています。
後悔しないためには、費用や時間だけでなく、故人との最後の別れをどのように送りたいかという心の部分も考慮することが大切です。事前に十分な情報収集を行い、自身の状況や希望に合った葬儀社を選び、納得のいくお別れを実現することが重要です。
株式会社ディライトの調査は、直葬を選択する際に考慮すべき点を改めて浮き彫りにしました。この調査結果が、直葬を検討する方々にとって、後悔のない選択の一助となることを願っています。