法政大学との共同研究で進化するエモマーケティング
エモマーケティングの背景
近年、消費行動は単なる製品の価値から、体験や感情へと移行しています。2021年に発表された経済産業省の報告書によると、消費者は「モノ」だけでなく「コト」や「イミ」、さらには「トキ」までを重視するようになりました。この中で、特に注目されているのが「エモ消費」。Z世代は、商品の機能や価格を超えて、感情に基づいた消費を行います。しかし「エモ」という概念は非常に抽象的で、企業が具体的なマーケティング施策を確立するのは容易ではありません。そのため、消費者の心に響く施策が不十分になりがちです。
共同研究のスタート
この課題を解決するため、株式会社僕と私とと法政大学の西川英彦教授率いる研究室が共同で研究を開始します。2025年4月から、エモマーケティング®を対象としたマーケティング手法の開発に取り組みます。具体的には、エモを計測するための調査手法と、その結果をもとにしたエモマーケティングのモデル構築を目指します。この研究は、実践的なマーケティング手法への発展を狙っています。
エモの定義
僕と私と株式会社が提唱する「エモ」とは、個人の価値観や経験に結びついた人と人のコミュニケーションを通じて形成される感情的共感を指します。「小さな思い出」や「特別な体験」がもたらす幸福感こそが、共感を生む要素となります。このような「経験・ハッピー・コミュニケーション」の三要素が作用することで、その消費が「エモい」とされるのです。
数値化の努力
本研究では、消費者が感じる「エモさ」を客観的に測定し、それをマーケティングに活用する取り組みが行われます。具体的には、以下の2つを開発する予定です:
1.
「エモ」を計測する調査手法の開発
消費者が感じるエモさを、客観的かつ定量的に測定するための方法を確立します。
2.
エモマーケティング®モデルの構築
数値化されたエモを商品開発やブランディングへと活用するフレームワークを構築します。
未来のエモマーケティングへの期待
この共同研究は、単にZ世代にフォーカスしたものではなく、幅広い世代の消費者に対してもアプローチできる新しいマーケティング戦略の形成を目指します。人々の心に響く商品やブランド戦略を生み出すために、企業はこの「エモ」を具体的な形で取り入れ、それに基づいた施策を展開できるようになるでしょう。
法政大学西川英彦研究室について
法政大学経営学部市場経営学科に所属する西川英彦教授の研究室では、デジタルマーケティングや消費者行動、イノベーションに関する研究を進めています。特に、SNSを活用したマーケティング戦略に注力し、多くの企業との共同研究を行っていることからも、実践と理論を融合させたアプローチが評価されています。
僕と私と株式会社について
僕と私と株式会社は、Z世代を代表する企画会社であり、リアルな視点を取り入れた総合的なマーケティングを展開しています。リモート勤務や新しい働き方を取り入れつつ、今の時代の消費者に響く施策を提供していく姿勢は、多くの支持を集めています。