NEXT21で探し続ける未来の居住空間
大阪ガス株式会社が設計した実験集合住宅「NEXT21」は、1993年から続く先進的な住まいの実験場です。その目的は、未来の都市型ライフスタイルを模索し、環境・エネルギー・暮らしにわたる多角的なアプローチで新しい住まい方を実証・提案することにあります。2025年6月から、さらに新たな実験が始まります。
NEXT21の概要
「NEXT21」は、近未来の居住空間に関する数々のテーマを持ち、これまでの31年間で200を超えるプロジェクトを実施しました。居住空間の省エネ化、CO2削減、都市環境への調和など、多様な課題に挑戦してきたのです。毎回、5~6年ごとにフェーズを区切り、時代のニーズを反映させた新たな住まいのあり方を模索しています。今、こうした実験が再び進行する背景には、市民の生活スタイルの変化があります。
新たな居住実験の背景
2022年に始まった「マイリノ」プロジェクトでは、中古マンションのリノベーションを通じて、多くの顧客の要望に応えるサービスがスタートしました。共働き世帯の増加や、コロナ禍におけるライフスタイルの変化によって、住宅に求められる機能やデザインも劇的に変わっています。特に「家事ラク」や「時短」といったニーズは急増しており、多くの家庭でワークスペースを求める声が高まっています。そうしたニーズを反映し、「ゆるやかにつながるLDK空間」という新しいコンセプトが提案されています。
ゆるやかにつながるLDK空間の特徴
この新しいLDKのレイアウトは、家族間の交流を促進し、家事動線をスムーズにすることを意図しています。新しい居住実験では、家事空間とくつろぎ空間をうまくつなぎ、その利便性を検証する予定です。
1. 可変式テーブルユニットの導入
特注のキッチンと一体化した「可変式テーブルユニット」は、家族の時間と個々の時間を上手に調和させるために設計されました。このテーブルは四つに分かれ、昇降式の部分も設けられています。ダイニングだけではなく、ワークスペースや家事スペースとしても利用可能で、使用者のライフスタイルにフレキシブルに適応します。
2. ランドリー機能の追加
近年、「乾太くん」のようなガス衣類乾燥機の需要が高まりを見せていますが、中古マンションにおける設置は難しいケースが多く見受けられました。しかし、今回の実験では内窓を使用した新しい排湿方法を探求し、家事動線を考慮してLDKにランドリー機能を併設するアイディアが進められています。これにより、家事のスピードを向上させ、より快適な生活を提供することが期待されています。
今後の展望
Daigasグループは、お客様のニーズに応じて迅速かつ柔軟に新しい価値を提供し、これからの暮らしやビジネス環境の変化に対応した提案を行っていきます。未来の居住空間がどのように変わっていくのか、NEXT21での新たな実験から目が離せません。
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