血中ガス濃度可視化
2021-11-24 08:30:03

新たな医療技術、血中ガス濃度を可視化する装置の登場

医療分野における革新:EVARECTA™の登場



新型コロナウイルスの影響で医療現場は多くの新技術を求めています。その中でも注目を集めているのが、ECMO(体外式膜型人工肺)などの人工心肺装置です。これらは血液を体外に抽出し、酸素と二酸化炭素のガス交換を行うことで、病院が重症患者に対応する際には欠かせない存在となっています。しかし、体外循環中における血中ガス濃度の管理が課題とされていました。

血中ガス濃度管理の重要性



体外循環を行う際、酸素運搬量や消費量、二酸化炭素の産生量を正確に把握する必要があります。これを行うためには、血液ガス分析装置を用いて血液中のガス濃度を測定することが一般的ですが、この方法では測定にタイムラグが生じるため、迅速な対応が求められる非常時には問題となります。特に、500床以下の中規模病院では高価な連続血液ガスモニタリング装置を導入するのが困難であり、機器の故障時には代替手段がないという状況が続いていました。

EVARECTA™の革新



ここで登場したのがEVARECTA™(エバレクタ)です。この装置は、従来の方法に頼ることなく、体外循環を行う際に血中ガス濃度を連続的にモニタリングすることを可能にしました。その結果、医療従事者は患者の状態を即座に把握し、迅速な判断ができるようになります。

EVARECTA™は、人工肺の排出ガスポートと麻酔ガスモニタの間に接続し、一定の間隔で人工肺からの呼気二酸化炭素(CO₂)と大気を交互にサンプリングします。この処理により、モニタ上にてETCO₂値を表示し、リアルタイムで血中ガスの状況を把握することが可能になります。

使用例と実績



EVARECTA™は既に多くの医療現場で試験運用されており、その実績も評価されています。装置が持つ高い精度と信頼性により、医療チームは即座に必要な手を打つことができ、治療の質も向上することでしょう。特に、ICUなどの重症者管理が行われる現場では、その役割は極めて重要です。医療機器の故障時にも頼りにできる代替手段としての側面も持っています。

まとめ



まさにEVARECTA™は、医療の現場における新たな革命をもたらす可能性を秘めています。技術の進歩が進む中、血中ガス濃度のモニタリングという基本的な要素に革新をもたらすことで、医療従事者がより高いクオリティで患者に向き合えるようになります。今後の展開に期待が寄せられます。

会社情報

会社名
株式会社北浜製作所
住所
大阪府大阪市中央区船越町2丁目1番6号
電話番号
06-6942-2371

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