Kogarashiの秘匿化技術
2022-12-20 15:00:01
日本発のKogarashiが秘匿化プロジェクトを実現する背景と未来の展望
日本発のブロックチェーンプロジェクト、Kogarashi Network
最近、Kogarashi NetworkがWeb3 Foundationから秘匿化プロジェクトの助成金を獲得したことが話題になっています。Kogarashi Networkは、ブロックチェーンの持つプライバシーの課題と処理速度の問題を解決するために新たな技術的アプローチを取っています。
ブロックチェーンの現状と課題
現在、全てのブロックチェーンの情報は公開されており、ユーザーは他のユーザーの取引履歴を簡単に確認できる状態です。この完全な透明性がある一方で、プライバシーの保護は大きな課題となっています。また、最近のブロックチェーンの利用者増加に伴い、1秒間の処理数は限られており、特に決済システムなどでの遅延が目立つようになっています。このような問題を解決するために、Kogarashi Networkはゼロ知識証明や準同型暗号といった新しい暗号技術に取り組み、プライバシーとスケーリングの両立を目指しています。
Kogarashi Networkの特徴
Kogarashi Networkは、ユーザーの残高をデフォルトで暗号化し、他のユーザーに送金する際に金額を知られることなく取引できる仕組みを提供しています。さらに、秘匿コントラクトを用いたプロジェクトは、TEE(Trusted Execution Environment)やLayer2技術を必要とせず、メインチェーン上で直接実行可能です。この特性により、高いユーザビリティを実現しており、世界にも数少ない試みに位置付けられています。
また、Kogarashi NetworkはSubstrateで構築され、Polkadotに接続される予定です。この接続により、他のパラチェーンと互換性を持つことで、ネットワーク全体に秘匿化の利点が広がるとされています。
今後の展望
Kogarashi Networkの開発チームは、暗号技術を利用してプライバシーとスケーリングの課題に立ち向かうため、さらなるマイルストーンや新機能を提案しています。特に楕円曲線暗号などを駆使することで、オンチェーンとオフチェーンの双方で効率的な運用が可能になると期待されています。実際、Substrateを基盤にすることで、使用される暗号スキームに応じてデータ構造やコンセンサスアルゴリズムが最適化され、Layer2技術がスケーリングに専念できるようになるのです。
株式会社インバースの役割
Kogarashi Networkを展開する株式会社インバースは、プライバシーとスケーリングにフォーカスした暗号技術の研究開発を進めています。その目指す姿は、ブロックチェーンが既存のWeb技術のようにスムーズに利用できる世界を作り出すことです。
東京都足立区に本社を置くこの会社は、「分散技術の発展に貢献する」という理念のもと、さまざまな暗号技術を駆使し、新たな価値を生み出そうとしています。
過去の実績について
Kogarashi Networkは、過去にZK Rollupsやplonkの実装でも成果を上げており、その信頼性と技術力が評価されています。これらの実績は、Kogarashi Networkが新たな暗号技術を採用して挑む秘匿化プロジェクトに大きく寄与しています。
結論
Kogarashi Networkの冒険は、ブロックチェーンの未来を大きく変える可能性を秘めています。新たなチャレンジに立ち向かう彼らの取り組みから目が離せません。今後の進展に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社インバース
- 住所
- 東京都足立区梅島3丁目33-6エンブレム西新井2F・3F
- 電話番号
-
090-2219-4390