新たなCXソリューション:CRM Connect for FastHelp
最近、モビルス株式会社がテクマトリックス株式会社との連携を発表し、新サービス「CRM Connect for FastHelp」を2025年2月12日から提供開始します。このサービスは、コンタクトセンター向けに設計されたCX(顧客体験)ソリューションであり、オペレーターが問い合わせ対応の際に、有人チャット「MOBI AGENT」とCRMシステム「FastHelp」の利用者情報を一つの画面で確認できる機能を持っています。
1. サービスの目的と背景
企業においてコンタクトセンターへの問い合わせ手段は、電話、チャット、SNS、メールなど多岐にわたります。このような環境下で、企業は「オムニチャネル化」を進め、一貫して高品質な応対を提供することが求められています。特に、顧客満足度やCX向上のためには、利用者情報の一元管理が欠かせません。現在、国内企業のコンタクトセンターにおけるCRM導入率は約70%に達しており、CRMの重要性はますます高まっています。
オペレーターは、経験やスキルに関わらず、CMSツールを使って迅速な対応を行えるようにするため、新たなソリューションが必要とされています。また、多くの企業が人手不足に直面しており、効率的な対応体制の構築が求められています。
2. 取り組みの背景と連携のポイント
モビルスとテクマトリックスのパートナーシップは、2024年1月に開始されました。この提携をきっかけに、オペレーターの業務効率を改善し、顧客体験を向上させることを目指して新しいソリューションの開発が進められました。「CRM Connect for FastHelp」は、二社の優れた技術とノウハウを統合し、コンタクトセンターの課題解決に貢献します。
具体的には、オペレーターは「MOBI AGENT」と「FastHelp」の画面を同時に確認し、必要な情報を迅速に取得できるようになります。これにより、オペレーターの処理効率が向上し、利用者情報に基づいた的確な情報提供が可能となります。この連携は、オペレーションの簡略化を図るためのものであり、情報の取り違えも防止できます。
3. 今後の展望
「CRM Connect for FastHelp」では、今後も機能追加が予定されています。特に、他のサービスとの連携機能強化が見込まれており、チャットボット「MOBI BOT」やボイスボット「MOBI VOICE」、安全な利用者情報の受け取りが可能な「Secure Path」などとの連携が進むことで、さらに効率的な対応が実現できるでしょう。これにより、オムニチャネルでの一貫性のある応対品質が保たれ、顧客満足度の向上に繋がることが期待されています。
4. まとめ
このように、モビルスとテクマトリックスによる新ソリューション「CRM Connect for FastHelp」は、コンタクトセンター業界において重要な変革をもたらすものです。今後もこの分野におけるCXの向上を目指し、さらなる高品質なサービスの提供が進むことが期待されます。顧客体験の向上を牽引するこの動きは、業界全体にとっても喜ばしいニュースです。