ミドル・シニアIT人材の現状とキャリア意識
最近、株式会社エイジレスが行った「ミドル・シニアIT人材の働き方に関する意識調査2025」の結果が公開され、ミドル・シニア層のIT人材が抱える転職の難しさや働く意欲が明らかになりました。この調査は492名を対象に実施され、特に65歳以上の高齢者の働き続けたいという意識が強く示されました。
調査結果の概要
最初に注目すべきは、「何歳まで働きたいか」との質問に対し、最も多かったのが「65〜69歳」で、36.0%を占めています。次に「70〜74歳」が25.6%と続き、80歳以上を希望する人も6.3%いました。このデータは高齢者が「働ける限り働きたい」と考えていることを示唆しています。
さらに「働き続けたい理由」についても興味深い結果が得られました。調査に参加した人の53.5%が「日々の生活費を得るため」、51.4%が「老後の資金を確保するため」と回答し、経済的な要因が大きいことが分かります。しかし、それに負けず劣らず「社会との関わりを持ち続けたい」が48.2%、仕事を通じて「やりがいを感じたい」が45.5%という結果が出ており、経済的な理由だけではなく、社会的な繋がりや自己実現を求める声も聞こえてきます。
転職についての見解
一方で、転職に関する意識調査では、約7割の人が「転職は難しい」「やや難しい」と答えています。具体的には、55.5%が「難しい」と感じ、22.4%が「やや難しい」意見を持ちました。この結果は、年齢によって採用におけるハードルを感じる人が多いことを物語っています。年齢を理由に採用の機会が限られていると感じている人が73.8%に達し、転職活動におけるもどかしさが浮き彫りとなりました。
エイジレスの取り組み
エイジレスのシニアコンサルタント、佐藤宣子氏は、人生100年時代において高齢者が「できるだけ長く働きたい」という思いを持っていると言います。その理由は経済面だけでなく、「社会とのつながり」や「やりがい」が含まれています。しかし、転職の難しさが彼らのキャリアにとっての大きな障壁となっています。
エイジレスでは、このような高齢者が安心して働き続けられるよう、年齢に配慮したサポートや環境の整備が今後の課題であるとしています。これまで以上に年代に関係なく、それぞれのキャリアを築くための支援を行うことが急務となるでしょう。
まとめ
エイジレスが行った調査を通じて、ミドル・シニアIT人材が抱える転職の難しさと、働き続けたい意欲が浮かび上がりました。今後、年齢を問わず能力を発揮できる環境整備が求められる中で、労働市場におけるミドル・シニア層の重要性が一層高まっていくことが期待されます。これからの社会において、さまざまな年齢層が活躍できる場を作ることが求められる時代になっています。