食品ロス削減実験
2023-01-17 11:51:00
スマートフォンアプリで食品ロス削減と生活改善を目指す実証実験
スマートフォンアプリを駆使した食品ロス削減と生活改善
食品ロス削減と家族の食生活改善を同時に実現するため、最新のスマートフォンアプリを活用した新しい取り組みが始まります。東芝テックをはじめとした企業が共同でこの実証実験を行い、家庭から発生する食品ロスを減らし、より健康的な食生活を支援することを目的としています。
1. 取り組みの背景
現在、日本国内における食品ロスは非常に深刻な問題であり、2020年度には522万トンにも達しました。このうち、家庭からの排出量は247万トンと推計されています。近年、企業の取り組みは進んでいるものの、個々の家庭での食品ロス削減には限界があり、より積極的なアプローチが求められています。この実証実験では、消費者にとって魅力的な提案を実現し、食品ロス削減を促進することを狙いとしています。
2. 実証実験の概要
この実証実験は、2023年1月17日から2月17日まで、青森県、岩手県、秋田県のユニバース全57店舗を通じて実施されます。モニターとなる100名の家族は、スマートフォンアプリ「うちれぴ」を使用し、日々の食生活や購買履歴に基づいた提案を受けることになります。
具体的には、アプリがユーザーの苦手な食材や過去の購入履歴を分析し、食生活の改善を促す行動を提案。例えば、朝食を摂り忘れないようにするためのリマインダーや、野菜の皮を有効活用したレシピの紹介などが行われます。また、過剰在庫が発生した食材を購入することで、家庭内のロスを減らす方法の提案も行います。これにより、食品ロス削減だけでなく、家族全員で楽しめる健康的な食生活の実現を目指しています。
3. 効果検証の方法
実証実験では、参加者の食習慣やロス削減の程度を詳細に追跡し、データをもとに効果を検証します。具体的には、朝食を摂取する頻度や苦手食材に対する克服の度合い、そして家庭内での食べ残しの量はどれほど減少したのか、などの指標が評価されます。家庭ごとのデータを総合的に分析し、家族ごとのシナジー効果も探求します。
4. 今後の展望
実証実験から得られたデータと経験は、今後の食品ロス削減と食生活改善に向けたサービス改善の基盤となります。最終的には、家庭や事業所における食品ロス削減を効果的に促進するサービスを開発し、社会に実装することを目指しています。この取り組みが広がれば、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となることでしょう。
「もったいない」という感覚だけで食品ロス削減を訴えるのではなく、実際に生活改善や健康を享受できる形での提案が、消費者にとってのインセンティブとなることが期待されます。今後の結果に注目が集まる中、すべての参加者が共に目指す目標に向かって進んでいく姿勢が重要です。
会社情報
- 会社名
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東芝テック株式会社
- 住所
- 東京都品川区大崎1-11-1ゲートシティ大崎ウエストタワー9階
- 電話番号
-
03-6830-9100