東大発のRed Arrow Therapeuticsが700百万の資金調達を完了
2021年に東京大学からスピンアウトしたRed Arrow Therapeuticsが、ついに約7億円の資金調達を完了しました。これは、主にベンチャーキャピタルを引受先とした第三者割当増資によるもので、この資金調達により同社の累計資金総額は約8.3億円に達しました。この金額には、カリフォルニア大学バークレー校のアクセラレーターであるSkyDeckからの調達も含まれています。
調達先とその影響
今回は以下の企業からの支援を受けています(敬称略、順不同):
- - Beyond Next Ventures株式会社
- - 株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ
- - 株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
- - 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社
これらの企業の参加は、Red Arrow Therapeuticsにとって新たな成長の可能性を広げ、更なる研究開発を加速させる重要なステップと考えられます。
事業内容と今後の展望
Red Arrow Therapeuticsは、工学系の研究成果を患者に届けることを目指し、pH応答性ナノポリマーを用いた先端のドラッグデリバリー技術を開発中です。この技術は、がんなどの疾患に対する応用を視野に入れています。
今回調達した資金を利用して、自社の最初のパイプラインであるIL-12内包高分子ミセルの有効性や安全性を評価するための非臨床試験を実施します。また、医薬品の受託製造開発機関との協業も進め、製造プロセスに着手する予定です。
会社情報
Red Arrow Therapeuticsは、以下のような特徴を持つ企業です:
- - 共同創業者: 宮崎拓也PhD、ホラシオ・カブラルPhD、田島里華MPH
- - 設立年月: 2021年8月19日
- - 所在地:
- 米国本社: 1 Broadway 14F, Cambridge, Massachusetts 02142
- 日本支社: 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズタワー15F
「Red Arrow Therapeutics」の公式ウェブサイトでは、さらに詳細な情報を得ることができます:
https://redarrowtx.com/
最後に
がん治療技術の進展は医療界における希望の光であり、Red Arrow Therapeuticsの取り組みが、今後どのように進展し、患者に対する新たな治療法を提供するのかが期待されます。この資金調達を機に、さらなる発展を遂げることに注目しましょう。