SaaS事業計画作成を手軽に実現するprojection-aiベータ版公開

projection-aiがSaaS事業計画を簡略化

2023年6月7日、projection-aiはSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)向けの事業計画作成ツールのベータ版を公開しました。このツールは、特にシード期にあるスタートアップの起業家が直面する事業計画作成の無駄や労力を軽減するためのものです。Googleアカウントを持つユーザーであれば、簡単に利用開始できるため、多忙な起業家にも好評です。

SaaS企業が直面する課題

昨今、デジタルトランスフォーメーションを進める企業の増加と共に、国内でのSaaSスタートアップも急成長しています。しかし、初期の起業家が抱える共通の課題として、「事業計画の作成」があります。このプロセスは多くの場合、時間がかかり、数値の妥当性や実現可能性の判断が難しいだけでなく、KPI(重要業績評価指標)の適切な設定にも苦慮します。特に、事業計画を細かく積み上げる型で作成することは、結果的に目標達成を妨げがちです。これらの課題を根本から解決するのがprojection-aiです。

projection-aiの特長

projection-aiは、目標から逆算してKPIを算出する独特なアプローチを採用しています。これにより、効果的かつ短時間で実行可能な事業計画が作成できるのです。以下に、主な特徴を挙げます。

1. 逆算型事業計画の簡素化
SaaS特化のテンプレートを用いることで、短時間で誤りなく事業計画を作成可能です。必要なKPIを自動的に算出し、目標達成に向けた具体的なアクションとは何かが明確になります。

2. 業界のナレッジを活用
国内外のSaaS企業データを基にしたナレッジがまとめられており、他社の事例や業界基準に沿った計画作成が容易です。また、当該分野に詳しい仲間の知見も活用でき、投資家が重視するポイントについても理解が深まります。

3. 実績のシームレスな管理
projection-aiは制作した計画だけでなく、実績の入力も可能です。月次の予実管理を通じて、資金調達や経営に必要な調整を行い、目標達成を目指します。

ユーザーの声

既に約140社のSaaS企業がクローズドテストに参加し、15社以上が継続利用者となっています。例えば、株式会社Tsunagu.AIの代表である森隆晃氏は、「スプレッドシートを使った事業計画作成からの移行がスムーズにでき、プロダクト開発に集中できています」と、その効果を証言しています。別の参加企業である株式会社zipunkの代表、兵藤佑哉氏は「全体的なファネルを視野に入れた議論ができる点が特に魅力的」と話されています。

安心・信頼のサポート体制

projection-aiの設立者である浅田慎二氏は、事業計画作成が起業家にとって大きなネックであることを実感し、使いやすいプロダクトを開発しました。「VC(ベンチャーキャピタル)としての観点からも、起業家の思考を理解することが重要です。projection-aiを通じて彼らの負担を軽減する手助けができれば」と語ります。

更に、デライト・ベンチャーズもこのプロダクトに協力しており、浅田社長の経験豊富な知見を基にしたサポートが期待できます。グローバル展開も視野に入れ、シリコンバレーで名高いシードアクセラレーター「Y Combinator」の一次審査も無事通過しています。