セル映像ソフト市場
2024-07-25 19:23:37

2024年上半期のセル映像ソフト市場動向とECの影響

2024年上半期のセル映像ソフト市場動向



2024年上半期のセル映像ソフト市場の最新情報が、GfKとNIQ Japanによって発表されました。データによると、今期の市場は数量で前年同期比24%減、金額で20%減少し、総販売量は775万枚、総売上は482億円にまで落ち込みました。この数字は非常に厳しい結果を示していますが、その中でも注目すべき点がいくつかあります。

EC販売の成長



特筆すべきは、オンライン販売、すなわちECの成長です。ECが占める金額構成比は72%に達し、前年同期から1ポイント拡大しました。対照的に、メディアストアが17%、家電量販店がわずか3%、総合量販店は0.03%という数字であり、店舗販売の衰退が顕著に表れています。このようなデータは、消費者の購買行動がオンラインへとシフトしていることを示唆しています。

Blu-rayソフトの市場状況



セル映像ソフト全体の中で、Blu-rayソフトの占める割合は71%となり、前年から2%ポイント増加しました。この動きは、Blu-rayフォーマットへのシフトが順調に進んでいることを意味しています。特に、Blu-rayソフトは洋画や邦アニメの人気ジャンルで良好な売上を見せており、これらのジャンルは金額構成比が80%を超えています。

作品の魅力と市場のコア化



2024年上半期は厳しい数字を記録したものの、来る下半期も依然として減少トレンドが続くと予想されています。デジタルコンテンツの普及に伴い、ただ作品を楽しむためだけの顧客は、物理的なパッケージから配信視聴へと移行していると考えられます。しかし、特に手元に所有したくなる作品や、魅惑的な特典を用意することで、物理パッケージの購入を続けるファン層もいるでしょう。今後は、よりニッチでコアなファン層に向けた市場へのシフトが見込まれます。

展望



市場全体がデジタルに移行しつつある中で、映像ソフトの形式としてBlu-rayがますます重要になっていくことでしょう。また、セル映像ソフト市場の金額構成比の変化にも注目です。今後、特典や独自の魅力を持つコンテンツがヒットすれば、一定の購買層は維持されると予測されます。こうした変化の中で、映像業界が今後どのように進展していくのかを見守りたいところです。


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