TCJグローバルがネパールと提携し日本語教育を強化
株式会社TCJグローバルは、2025年7月31日付でネパールの日本語教育機関Miroku Global Educational Consultancyと業務提携を実施します。この提携は、特定技能を中心とした外国人材の採用支援を強化することを目的としており、日本国内の法人企業向けに広範な支援体制を構築します。
背景:海外展開と業務提携の必要性
1988年に設立された当社は、これまで80か国以上からの留学生や就労者に対して高品質な日本語教育を提供してきました。日本語教師養成機関としても高い評価を受けており、ISO29991:2020認証を取得しています。最近、日本国内の労働力不足が深刻化する中、特定技能を持つ外国人材の需要が急増しているのです。このニーズに応えるため、長年蓄積してきたノウハウとネパールのパートナーとの連携により、法人企業の多様な人材ニーズに適応したサービスを展開します。
なぜネパール人材が注目されるのか
ネパールは、約3,161万人の人口を抱え、労働年齢人口の約65%を占める国です。特に若年層(15~29歳)は全体の28%を占めており、平均年齢も23~24歳と非常に若いです。今後も安定した労働力を供給できる見込みです。
また、ネパールでは、国内の雇用条件が厳しいため、国外で働くことを希望する人材が多く、全人口の約20%に当たる600万人が海外で就労しています。国内産業が農業中心で発展途上にあるため、若者の海外志向は強く、これが安定した人材供給を実現しています。さらに、日本国内の在留ネパール人数は、2024年時点で約20万人と過去10年で約10倍に増加しており、この背景も業務提携のメリットを裏付けています。
提携の概要
TCJグローバルとMiroku社との提携により、以下のサービスが強化されます:
1. 日本語学習教材の提供および日本語教師養成による現地教育体制の強化
2. 日本への就労・留学希望者への支援体制の整備
3. 特定技能を中心とした即戦力外国人材の紹介サービスの運営
この提携によって、TCJグローバルの日本語教育の経験とMiroku社のネパールにおける事業運営のノウハウが結集され、より高品質な教育と人材紹介が実現します。
今後の展望
TCJグローバルは、ネパールにおける日本語教育を強化し、日本への就労や留学サービスの向上を通じて市場シェアを拡大していく考えです。中長期的には、他国への展開を視野に入れ、ネパール以外の地域でも事業拡大を図ります。グローバルな事業拡大を通じて、日本語教育市場の発展に貢献し、企業価値の向上を目指すとしています。
TCJグローバルの実績
- - 提供可能な国:7ヶ国
- - 紹介可能な外国人材:5,500名以上
- - 累計卒業生数:80ヵ国以上から10,000人以上
提携先のMiroku Global Educational Consultancyは、ネパールのSunsari地域に所在し、日本語教育の運営を行っています。TCJグローバルは、今後のグローバルな事業展開に期待を込め、さらなる成長を目指しています。