CBREが日系パートナー向けに新プログラムを開始
CBRE(シービーアールイー株式会社)は、このほど新しい投資プログラム「US Industrial Venture」を発表しました。このプログラムは、米国の物流施設への投資機会を日系パートナー向けに提供するものであり、CBREのインベストメントバンキングおよびアセットマネジメント部門が協力して進めていきます。
この「US Industrial Venture」は、米国の物流施設開発を対象として共同投資を行うプロジェクトです。CBREは、米国での物流施設開発において高い実績を持つTrammell Crow Company(TCC)と提携し、日系企業の投資をワンストップで支援することを目指しています。TCCは、75年以上の歴史があり、全米でもトップクラスのデベロッパーとして知られています。
日本企業にとって、米国の不動産市場、特に物流施設セクターは今後さらに成長が見込まれる分野です。昨今の市場環境は、日本企業が新たなロケーションに参入するための好機とも言えるでしょう。CBREの運用サポートにより、信頼性の高い物流施設開発が進むことで、安定した収益を得るチャンスを提供します。
このプログラムの第一弾として選ばれた投資対象は、シカゴ都市圏に位置する大型物流施設「Plainfield Business Park」です。シカゴは米国最大の物流ハブとされており、物流倉庫の総面積が全米で最も広い地域です。この新しい開発エリアは、重要な交通インフラである州間高速道路55号線と80号線に近接しており、都市部への配送や国内長距離輸送において高い需要が見込まれています。
プロジェクトの詳細
本プロジェクトの概要は次の通りです。
- - 案件名: Plainfield Business Park
- - 所在地: 143rd Street, Plainfield, IL(米国イリノイ州シカゴ)
- - 土地面積: 51.73エーカー
- - 延床面積: 788,000平方フィート
- - 構造: 鉄骨造・平屋建て
- - 用途: 物流施設
- - 予定工期: 2024年10月着工、2025年10月竣工
- - 出資者: 日鉄興和不動産株式会社、九州電力株式会社
- - パートナー: Trammell Crow Company(TCC)
CBREは今後もTCCとさらなる協力を進め、米国不動産市場への投資を促進し、日本企業に対し魅力的で戦略的な不動産取引の機会を提供することを目指しています。CBREの専門知識とTCCの開発能力を融合させることで、より多くの日本企業が米国市場にスムーズに進出できるようにするのです。
CBREの役割
CBREは、インベストメントバンキング部門において、アセットマネージャーとしての役割を担います。投資対象の選定、案件デューデリジェンス、米国市場特有の商慣習や契約条件の分析なども行い、日本企業が抱える各種課題に対して適切なサポートを提供します。特に、期中の意思決定のタイミングや適切なレポーティングを通じて、透明性のある情報提供を心掛けています。
このように、CBREは日本企業向けに米国不動産への投資機会を創出することで、今後の成長が期待される物流市場における成功を後押ししていきます。ぜひ、今後の展開にご注目ください。