TOWINGとホクレンの連携
2024-10-02 02:38:23

TOWINGとホクレン、カーボンクレジット発行で北海道の農業を支える

TOWINGとホクレン、カーボンクレジット発行の取り組み



株式会社TOWING(代表取締役CEO:西田宏平)は、ホクレン農業協同組合連合会(代表理事会長:篠原末治)と共に、JAグループが北海道エリアで農地に導入したバイオ炭に基づくカーボンクレジットの発行を完了した。この取り組みは、経済産業省の「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」に基づき推進されており、特に農林水産省の「みどりの食料システム法」に対応して、農業分野の脱炭素を目指している。

背景と現状


TOWINGは、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発・販売し、農場からの温室効果ガス排出を削減するための取り組みを行っている。一方、ホクレンは持続可能な農業へ貢献し、未来を担う子どもたちが健やかに成長できる社会を目指し、令和4年からJ-クレジット制度における農地施用に関する取り組みを開始した。

J-クレジットの発行


今回のプロジェクトでは、ホクレンがJAきたみらいと共に行っている「環(めぐる)」玉ねぎや「真白」玉ねぎの生産圃場に対して、TOWINGがバイオ炭を施用したデータを基にJ-クレジットを発行した。具体的には、JAきたみらいの玉ねぎ生産圃場43.4haにおいて、令和5年にCO2換算で27トン分のバイオ炭を施用した実績がある。このデータをもとにTOWINGがJ-クレジット制度に認証申請を行った。

今後の展望


この取り組みにより、玉ねぎの栽培に関連する温室効果ガスの排出削減が期待され、発行されたJ-クレジットはホクレンの「環」玉ねぎ、「真白」玉ねぎの販売と共に販売される予定だ。これにより、作物へのカーボンインセッティングが進められ、より持続可能な農業活動が実現されていく。

さらに、TOWINGは現在、北海道で試験中の高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の普及も目指している。これにより、より多くの農地への施用が実現し、さらなる環境への貢献が期待される。

株式会社TOWINGの概要


TOWINGは2020年2月に設立され、名古屋大学発のスタートアップ企業だ。企業のミッションは「サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」ことであり、農研機構などの研究機関と連携して開発した高機能バイオ炭「宙炭」を使用した製品を展開している。このバイオ炭は、未利用な地域資源を炭化処理したものと微生物の機能を融合させており、農地に適用すると作物の質を向上させるだけでなく、土地の炭素固定も促進する。

これまでの取り組みで、TOWINGはJ-クレジット制度におけるプログラム登録を完了させており、農林水産省からも認定事業者として認められている。これらの活動を通じて、持続可能で環境に優しい農業の実現に貢献している。

最後に、TOWINGに関する詳細情報は、公式ウェブサイトこちらをご覧ください。


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会社情報

会社名
株式会社TOWING
住所
愛知県名古屋市千種区不老町1番国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学インキュベーション施設
電話番号

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