リユース市場の未来を切り開く株式会社ワサビの挑戦
2026年4月、東京ビッグサイトで開催された「ファッションワールド東京 春」内で、株式会社ワサビ(大阪市)は「リユースビジネスEXPO春」に出展し、業界の新たな可能性を探ります。代表取締役の大久保裕史氏によるセミナーでは、世界のリユース市場の現状とアパレル業界の動向が詳しく解説されました。彼の発言によると、リユース市場は、ただの中古品の売買から、ブランドのアイデンティティを保ちながら循環型経済における重要な役割を担う「Re commerce」へと進化しています。
世界のリユース市場の動向
リユース市場は、特にアパレル分野で急速に成長しており、海外では新品市場に比べて約3倍のスピードで成長しています。実際、CAGRは10〜15%に達し、リユースは今後、主要な購買チャネルとして期待されているとのこと。これは、消費者のサステナビリティへの関心が高まっていることが要因とされています。
アパレル二次流通の戦略
セミナーでは、大手ブランドの二次流通戦略に焦点が当てられ、リユース特有の戦略が求められることが強調されました。新品とは異なる販売ロジックが必要で、リユースに特化した企業との連携やプラットフォームの選定が重要であるという見解が示されました。また、リユースを通じた顧客接点の最適化や再販をブランド体験として組み込むことも戦略の一環です。
大久保氏は、「循環型ビジネスへの対応が、結果としてブランド価値の向上に直結する」と述べ、企業が今後取るべき次世代の「Re commerce戦略」について提案しました。参加者からは「大手ブランドの戦略に触れ、海外販売への興味が高まった」との感想も寄せられ、関心を持つ多くの企業がブースを訪れました。
ブース展示:越境ECへの挑戦
ワサビのブースでは、リユース業界の課題を解決するための2つのソリューションが展示されました。特に、専用アプリ「StockSwitch」を利用した操作体験が注目を集めました。このアプリは、人手不足や言語の壁を解消し、世界市場へのスムーズな参入を可能にするために設計されています。
話題の「StockSwitch」は、在庫管理や出品作業の効率化を図り、EC運営にかかる負担を大幅に軽減することが可能です。出品業務にかかる時間を75%削減できるほか、翻訳不要で国内外30のモールに同時出展できるのが魅力です。さらに、売上の最大化と業務効率化を同時に実現することが可能になっています。
株式会社ワサビの未来
大久保氏は「単なる中古品販売から進化し、循環型経済をリードするRe commerceを実現したい」との決意を表明しています。リユース市場が成長を続ける中で、日本の高品質なリユース品を世界に広めることが、同社の重要なミッションであるとのこと。
現在、株式会社ワサビは、環境面や経済の持続可能性を目指す「リユースフェス」の運営にも注力しており、リユースビジネスのさらなる発展を望んでいます。これからも、リユース業界の未来を拓く取り組みに注目が集まります。