『work with Pride 2023』開催
2023-09-22 13:45:52

企業とLGBTQ+の協力で職場環境の改善促進へ『work with Pride 2023』開催

『work with Pride 2023』カンファレンスが開催



2023年11月7日、東京の経団連会館で『work with Pride 2023』カンファレンスが開催され、企業の人事や人権、ダイバーシティに関わる担当者たちが集結しました。このカンファレンスは、LGBTQ+が自分らしく働ける職場を実現するための取り組みであり、参加者らは具体的な施策や最新の情報を共有しました。

職場環境における課題と取り組み



最近、多くの企業がダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの概念を取り入れ、多様な人材を確保しようとしています。その中で、特にLGBTQ+への配慮が企業としての重要な要素となっている一方、適切な環境整備や十分な理解が進まない現状も浮き彫りになっています。このままでは、優秀な人材の流出やSOGIハラスメントなどの問題が発生するリスクもあり、一層の取り組みが求められています。

最近成立したLGBT理解増進法では、企業に対して就業環境の整備を推奨していますが、実効性のある取り組みが行われるかどうかは企業の自主性にかかっています。8月には国連の「ビジネスと人権」作業部会も来日し、LGBTQ+に関する問題を指摘しました。

カンファレンスの内容



『work with Pride 2023』では、職場でのLGBTQ+に関連する取り組みを評価する『PRIDE指標2023』および「レインボー認定」の認定企業の発表が行われました。特に今年は、企業経営者によるアライネットワークの設立が発表され、セクターを超えた協力が推進されています。また、アーティストの与真司郎氏が基調講演を行い、LGBTQ+への理解促進についてのメッセージを発信しました。

さらに、パネルディスカッションでは、与真司郎氏や群馬大学の高井ゆと里准教授などが登壇し、各業界が抱える課題や、どのようにLGBTQ+に寄り添った働きやすい環境を実現するかについて意見交換しました。特に今年のテーマである「企業から変える。〜いまこそ、ポジティブな声の可視化を〜」に沿った議論が展開され、企業が積極的にアライ活動を行う重要性が強調されました。

『PRIDE指標2023』とは?



『PRIDE指標2023』は、企業が明文化した方針や制度の整備具合を評価する指標で、以下の5つのカテゴリーに分かれています:
  • - Policy: 行動宣言
  • - Representation: 当事者コミュニティ
  • - Inspiration: 啓発活動
  • - Development: 人事制度・プログラム
  • - Engagement/Empowerment: 社会貢献・渉外活動

2022年には402社がこの指標に応募し、その活動が評価されました。

未来に向けて



『work with Pride 2023』は、力強い声を持つLGBTQ+コミュニティと、企業の取り組みを結びつけ、より良い職場環境の形成を目指す重要な場です。今後も多様性が尊重される社会の実現に向けて、企業とコミュニティがどう協力していくかが期待されます。参加者たちは、新たな取り組みや課題に対する理解を深め、帰路につきました。

会社情報

会社名
一般社団法人work with Pride
住所
東京都渋谷区神宮前2-33-18-302
電話番号

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