エンバカデロが新たな開発ツールを発表
エンバカデロ・テクノロジーズは、プログラミング界に革命をもたらす新しい統合開発環境を無償で提供開始しました。このツールは、Delphi 12.1とC++ Builder 12.1のCommunity Editionで、個人の開発者やスタートアップ企業を対象にしています。これにより、最新の開発機能を手軽に利用できるようになり、創造的なアプリケーションの開発が促進されることが期待されています。
Community Editionの魅力
DelphiとC++ Builder 12.1のCommunity Editionは、プロフェッショナル版の機能を全て備えており、それを無料で利用できる点が最大の売りです。特に注目すべきは、Win 64 C++ Clang 15コンパイラの搭載です。この機能により、高性能な64ビットアプリケーションを構築する際の利便性が向上しました。また、エディタの分割ビュー機能を通じて、コードとビジュアルデザインを同時に編集できるようになり、効率的な作業が実現します。
さらに、C++BuilderのIDEにはVisual Assistが統合されているため、コーディング作業がスムーズに行えるようになりました。Androidアプリ開発にも対応しており、最新のAPIにもあらかじめ準備が整っています。
グラフィックスとデータベース機能の向上
最新のVCLとFireMonkeyライブラリの改良により、グラフィックスとユーザーインターフェースのパフォーマンスが向上しました。加えて、新たにSkiaグラフィックエンジンのサポートが加わり、高機能なグラフィック描画が容易になりました。これにより、より洗練されたアプリケーションを短時間で開発できる可能性が広がりました。
FireDACの機能も強化され、QBE(Query by Example)コンポーネントや新たなセキュリティオプションが追加されることで、データアクセスの信頼性が飛躍的に向上しました。
個人とスタートアップに最適
Community Editionは、年間収入が5,000米ドル未満の個人やスタートアップに対して利用可能です。これにより、フリーランスの開発者や学生は、商用アプリの開発も行うことができます。このバージョンでは、iOS、Android、Windows、macOS向けのネイティブアプリケーションを単一のコードベースから構築できるため、開発の効率性が向上しています。
利用方法と将来展望
この新しいCommunity Editionは、エンバカデロの公式ウェブサイトからダウンロード可能です。利用にはアカウントの登録が必要ですが、無償で提供されるこの環境は、多くの開発者にとって新たな挑戦の場になることでしょう。将来的にCommunity Editionの利用条件を満たさなくなった場合は、フル機能の商用ライセンスへのアップグレードが必要となります。
エンバカデロ・テクノロジーズは1993年に設立された会社で、現在は幅広いソフトウェア開発ツールを提供する企業として知られています。これからのアプリケーション開発に向けても、さらなる革新とユーザーのニーズに応える製品を提供していくことでしょう。楽しみにしましょう!