木村荘十二特集上映
2026-09-04 16:48:02

映画史に名を刻む木村荘十二の作品を一挙上映する特集が開催

国立映画アーカイブでは、10月13日から「映画監督 木村荘十二」の上映企画をスタートさせます。木村荘十二(1903–1988)は、映画界に多大な影響を与えた重要な映画作家であり、特にその作風は多岐にわたります。戦前には商業映画の監督として活躍しましたが、戦後は教育映画を手掛けることで新たな評価を得ることとなりました。

本特集では、木村が1940年代から80年代にかけて制作した作品を網羅した全20プログラム、合計31本を上映します。特に1930年代のP.C.L.作品や1950年代の教育映画、晩年に制作された独立プロによる作品など、彼の長いキャリアにわたる活動を紹介します。

木村荘十二のフィルモグラフィー



木村のキャリアの始まりは1930年に遡ります。当初は傾向映画の作り手として知られていましたが、その後はP.C.L.で文芸映画やミュージカル・コメディを制作しました。特に重要な作品には、1936年に制作された『音楽喜劇 ほろよひ人生』、さらには1940年の『海軍爆撃隊』などがあります。これらの作品には、彼の独自の視点と、当時の社会状況を映し出す洞察が詰まっています。

また、戦争の影響を受けた木村は、戦後に教育映画へとシフトし、特に子どもの視点から描かれる作品群の数々は高い評価を得ています。例えば、被爆者の苦しみを描いた『長崎の子』(1956)や、『千羽鶴』(1958)、地域社会の絆を描いた『海ッ子山ッ子』(1958)などは、実際の生活を基にしたまさに感動的な作品です。

上映企画の詳細



本特集は、教育映画の分野で多大な功績を残した木村荘十二を再評価する試みでもあります。特に、今回の上映に向けて国立映画アーカイブが長年にわたり収集した木村作品のプリントが使用され、その集大成としての役割を果たします。上映作品には、木村が手がけた教育映画の名作が集結し、その多彩さに触れることができます。

さらに、上映に合わせて木村荘十二に関する解説や講演も予定されています。例えば、上映作品に関連する講義が行われ、専門家による解説が提供されることで、来場者は木村の作品をより深く理解することができます。特に、10月15日と24日には、本地陽彦氏による解説が実施されます。

開催概要



  • - 企画名: 映画監督 木村荘十二(英題: Sotoji Kimura Retrospective)
  • - 期間: 2026年10月13日(火)から25日(日)、11月3日(火)から15日(日)
  • - 会場: 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
  • - 主催: 国立映画アーカイブ
  • - チケット料金: 一般1300円、高校・大学生・65歳以上1100円、小・中学生900円、障害者は800円(付添者1名まで)

木村荘十二の作品を通じて、彼の映画哲学や社会に対する洞察を堪能できるこの特集は、映画愛好者にとって貴重な機会となること間違いありません。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


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