買い物のタイパ調査:安さと時間、消費者の選択に迫る
近年、消費者は購入先としてのスーパーマーケットを選ぶ際、単に価格の安さだけでなく、移動時間という目に見えないコストも考慮することが多くなったとされています。株式会社NilCraftが実施した調査では、全国から569名の消費者を対象に、日常的な買い物における「お得感」と「時間のコスト」について深く掘り下げました。
調査背景と目的
家計管理アプリ「お小遣い帳 ポケマネ」を運営する株式会社NilCraftは、消費者が日常の買い物にかける時間や、その時間をどのように感じているのかを知るために調査を実施しました。その結果、遠くのスーパーに足を運ぶかどうかは、主に日々の買い物のスタイルや移動時間に対する意識によって変わることが明らかになりました。
調査結果の概要
1.
移動時間と価格の関係
調査の結果、往復10分の距離では74.5%の人が「500円未満」の価格差で遠くのスーパーに行くことを選んでいるのに対し、往復40分になるとこの割合は42.1%まで減少しました。逆に「500円以上」と答える人は、距離が長くなるにつれて増加します。これは、移動時間が長くなると、安さだけでは動かない消費者が増えることを示しています。
2.
買い物の金額による差異
1回の買い物での消費金額が「3,000円以上」の消費者は、同じ距離での「500円未満」の差額では足を運ぼうとしない傾向があることも分かりました。買い物金額が大きいほど、節約効果が高くないと判断される傾向が強いことが伺えます。
3.
徒歩移動者の選択傾向
また、移動手段による違いも目立ちます。特に徒歩で買い物をする人の「いくら安くても行かない」と回答する割合は、往復40分での調査において19.8%にも達しました。徒歩は他の移動手段と比べて体力的な負担が大きく、消費者にとっての心理的な抵抗感が強くなっていることが浮き彫りになりました。
4.
頻度別の行動変化
買い物の頻度も影響します。「ほぼ毎日」スーパーに行く人は、往復40分でも約6割が「500円未満」のために行くと回答しましたが、その他の層ではその割合が低下しました。このことから、日課として買い物をする人はフットワークが軽く、少額の節約にも敏感であることが分かります。
5.
最も大きなネックは移動時間
遠くのスーパーに行く際の最大の障壁は「移動にかかる時間」という結果が出ました。全体の43%が時間的な負担を最も気にしており、次いで体力的な「労力」や不慣れな店舗での「手間やストレス」が続くという結果も、時間を重視する現代の消費者の姿勢を反映しています。
まとめ
この調査から明らかになったのは、価格だけでなく、時間という見えないコストが消費者の選択に大きく影響しているということです。消費者は、金銭的な節約と生活の質を天秤にかけ、どちらを選ぶべきかを常に考えています。今後のライフスタイルにおいても、このバランスを意識したサービスが求められるでしょう。
調査の実施概要
- - 調査機関: 株式会社NilCraftによる自社調査
- - 調査方法: インターネット調査
- - 対象エリア: 日本全国
- - 調査期間: 2026年8月19日
- - 有効回答数: 569名
今後、消費者の買い物行動をさらに深く理解することで、より快適で効果的な購買体験を提供するための革新が期待されます。