自然の大切さを教える絵本『ラテールとアースセイバー』
2024年9月7日(土)、株式会社フレーベル館から発売される絵本『ラテールとアースセイバー ~絶滅危惧種が教えてくれること~』。この本は、生物多様性や絶滅危惧種について学びながら楽しむことができる作品です。
出版の背景と目的
フレーベル館が手掛けたこの絵本は、絶滅危惧種の日に合わせて発売されることからも、環境問題の重要性を強く意識させるものです。著者の高岸遥氏は自然教育を専門としており、子どもたちに生態系の大切さを伝えたいとの思いから本書を執筆しました。また、公益財団法人WWFジャパンの監修を受けており、信頼性の高い情報が盛り込まれています。
作品の構成
この絵本は、物語の主人公である引っ込み思案な少年カナデが、地球の妖精ラテールとの出会いを通じて、絶滅危惧種の生きものたちとの交流を深めるという内容になっています。物語はカナデがラテールに導かれ、アラビアオリックス、ケツァール、ナポレオンフィッシュ、ジャイアントパンダ、キンイロアデガエルといった絶滅が危惧される種たちを巡る旅を描いています。
物語の中のメッセージ
この本は単なるストーリーだけでなく、巻末にはレッドリストの解説や絶滅危惧種の情報も掲載されており、子どもたちの理解を深めやすくなっています。SDGsや生物多様性について身近に感じることができる仕掛けがふんだんに施されています。
言語教育の要素
さらに、この絵本の特徴としてバイリンガル形式という点があります。日本語に加えて英語の訳が併記されており、子どもたちは楽しみながら英語にも触れることができます。物語を通じて自然や言語に興味を持つきっかけとなるでしょう。
絵の魅力
絵はフランス人クリエイターのロマン・トマ氏によって描かれており、豊かな色彩とキャラクターの表情が特に印象的です。見ているだけでも思わず引き込まれるビジュアルが、物語の世界観を一層引き立てています。色分けされたテキストは、子どもたちにとっても理解しやすく、楽しい読み聞かせの要素を提供します。
環境保護への取り組み
加えて、本書の売上の一部は環境保全に取り組むWWFジャパンに寄付されるという点も見逃せません。購入を通じて、読者が環境保護に貢献することが可能です。このように、絵本を読みながら子どもたちが社会に対しても貢献できる意識を育むことができるのです。
アニメ化企画も
さらなる楽しみとして、アニメ化も進行中とのことです。物語がアニメという形でどのように展開されるのか、今から期待が高まります。公式アカウントでは、英語の読み聞かせ音声も配信予定とのことで、さらなるエンゲージメントが促進されることでしょう。
おわりに
『ラテールとアースセイバー』は、生物多様性や環境問題について学ぶだけでなく、子どもたちの知識や感受性を広げるきっかけとなる絵本です。親子で一緒に手に取ることで、子どもたちが将来地球に優しい行動を取るための基礎が築かれることでしょう。ぜひ、書店でチェックしてみてください。