阿部興業、創業80周年を祝いnendoが新コレクションを発表

阿部興業とnendoが贈る「8 doors / people +」

阿部興業株式会社が設立80周年を迎え、デザインオフィスnendoとコラボレーションしたコンセプトコレクション「8 doors / people +」を発表しました。この新たなコレクションは、人間だけでなく、私たちの生活に寄り添う生き物たちの視点からも考えられています。nendoのデザイン哲学が色濃く反映された作品群には、私たちの暮らしをより豊かにするアイデアが詰まっており、未来の住まいの新たな形を模索しています。

新しい視点からのドアデザイン

「8 doors / people +」は、単なる出入り口としてのドアではなく、動物たちにとっての「居場所」や「活動スペース」としての役割を果たすことを目的にデザインされています。以下に、各ドアの特徴を詳しく見ていきましょう。

1. 犬用ドア

愛犬が自由に出入りできるやわらかい曲線を持つドアは、飼い主の声を聞かなくても犬が自発的に行動できるよう設計されています。このデザインにより、犬がより自由に過ごせる環境が整えられています。

2. 小鳥用ドア

小鳥が羽を休めるためのスペースを提供することで、ドアは通過するものではなく、居場所としての新しい機能が付与されています。このデザインは、鳥たちにも優しい生活空間を提供します。

3. 猫用ドア

猫専用のキャットタワー兼ベッドとしての機能を持つドアは、猫が上下に移動しながらリラックスできる空間を作り出します。このドアは、猫と飼い主とをつなぐ「家具」となり得ます。

4. 魚用ドア

ドアスコープを通じて、観賞魚の水槽を覗くことができるこのデザインは、日常の中での小さな癒しの時間を提供します。見るという行為が、新たな楽しみとなります。

5. 蟻用ドア

蟻の巣の内部が観察できるこのドアは、自然との共生を意識したデザインとなっており、日々の暮らしの中で自然の生態系を感じることができるようになっています。

6. 亀用ドア

アクアテラリウムの一部としてデザインされたこのドアは、亀がのんびりと過ごす姿を想像させます。動きが遅い亀にぴったりな、リラックスできる空間が広がります。

7. ヘビ用ドア

枝の形をしたこのドアは、ヘビが安全に休むことができるよう設計されています。人には抽象的なアートとして映りますが、ヘビにとっては安心できるスペースになっています。

8. ハムスター用ドア

このドアは表裏で異なる機能を持ち、ハムスターが走り回ったり隠れたりできる楽しい空間を提供します。小さな生き物たちの日常が描かれる様子は、見る者を楽しませます。

新しい挑戦に向けて

これらのデザインは、阿部興業が次の100年に向けてどのように木製ドアを通じて暮らしや社会に新たな視点を提供し続けるのかを示すものです。株式会社阿部興業は、1945年の創業以来、木製品の製造に特化した歴史を持ち、革新と品質を追求し続けています。そして、今後も高品質で機能的な木製ドアや家具を制作し、日本国内外に誇る製品を届けていく意欲を持っています。

阿部興業の社長である阿部清光氏は、「私たちはこれからも常に挑戦し続け、クリエイティブな製品を提供していく所存です。この新コレクションも、その一環としてお客様に新たな価値を提供できることを願っています」と語っています。