東京大学発ベンチャーXenomaが資金調達、IoT衣服を世界へ展開
Xenomaが進化を遂げる
東大発のベンチャー企業、Xenomaが総額2億円の資金調達を行ったことを発表しました。この資金調達は、同社の次世代スマートアパレルであるe-skinの開発と事業展開を一層推進するための重要なステップとなります。e-skinとは、肌にフィットしながらも普通の服のような着心地を持つIoT衣服で、利用者の情報をいつでもどこでもモニタリングできる革新的な製品です。
次世代スマートアパレルの実現
Xenomaが開発したe-skinは、Printed Circuit Fabric(PCF)という布状の電子回路基板を使用しています。これにより、従来の布にセンサーや配線を組み込むことが可能になり、引張耐久性や洗濯適性が向上しました。この技術革新により、e-skinは日常生活の中で自然に使用できる衣服として位置付けられています。将来的には、この製品の普及によって生体情報のビッグデータを活用した予防医療の進展や、より安心・安全な社会の実現が期待されています。
資金調達の目的と戦略
今回の資金調達により、Xenomaはプロトタイピングから量産までの開発力を活かして、法人向けのカスタマイズe-skinの受託開発を強化します。具体的には、さまざまなセンサーを搭載した特注のe-skinを法人に提供する体制を整えることで、幅広いニーズに応えることを目指しています。また、2019年を見据えた一般消費者向け製品のリーズナブルな価格での提供を実現するため、新しい生産技術の開発も推進しています。
Xenomaの背後にある研究開発
Xenomaは、東京大学・染谷研究室およびJST ERATO染谷生体調和プロジェクトからスピンオフとして設立された企業です。2015年11月の創業以来、同社は人の動きをモニタリング・認識する技術の開発に取り組んできました。その結果、2017年1月にはCES 2017 Innovation Awardsを受賞し、法人向けの販売を開始。その後、個人向けにはクラウドファンディングで大きな支持を得ました。
引受先の概要
今回の資金調達に協力した投資者には、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社やBeyond Next Ventures株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が含まれています。これらの機関との連携を通じて、Xenomaはさらなる飛躍を目指しています。
未来の形
Xenomaのe-skinが提供する利便性と機能性は、今後の生活様式を大きく変える可能性を秘めています。この衣服を通じて、私たちはより健康的で安全な未来を手に入れることができるかもしれません。Xenomaは、このような未来を実現するために日々挑戦を続けています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Xenoma
- 住所
- 東京都大田区大森南4-6-15テクノフロント森ケ崎303
- 電話番号
-
03-5735-4622