日本初の食事用栄養プロファイリングシステム "ANPS-Meal" の誕生
味の素グループは、栄養科学の向上を目指して新たに食事用栄養プロファイリングシステム、"ANPS-Meal"を開発しました。これは日本国内で初めての試みであり、国際的な学術誌「Frontiers in Nutrition」にも研究成果が発表されています。このシステムは、食品中に含まれる栄養成分を科学的に評価し、一食分の栄養価をわかりやすく表示します。
栄養プロファイリングシステムの重要性
近年、栄養改善が求められる中、世界各国では独自の栄養プロファイリングシステム(NPS)が導入されています。味の素グループは、2020年に製品用のNPSである"ANPS-Product"、2021年には料理用の"ANPS-Dish"を開発してきましたが、日本の食文化、つまり複数の料理を組み合わせて取る食事の特性に対応した "ANPS-Meal "が必要とされていました。
この新システムは、味の素グループが掲げる「妥協なき栄養」の理念に基づき、減塩やたんぱく質の摂取を推進し、健康的な食生活の実現を支援します。具体的には、評価項目としてたんぱく質、野菜量、飽和脂肪酸とナトリウムを設定し、簡単に評価できる形式に仕立てました。
健康的な食事の提案と実現
ANPS-Mealの導入により、食事中の栄養の偏りを把握することが容易になり、バランスの取れた献立作成が促進されます。また、このシステムは企業横断のプロジェクト「ツジツマシアワセ®」でも活用され、一定期間内に栄養を調整する考えを広めていく予定です。さらに、AIを導入した献立提案サービス「未来献立®」も合わせて提供され、ユーザーの嗜好に応じた栄養バランスの良い食事の提案が行われます。
健康寿命の延伸を目指して
味の素グループは、「アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献する」という目的の実現に向けて、2030年までに10億人の健康寿命を延ばすことを目指しています。この取り組みは、栄養へのアプローチを継続し、人々の健康で快適な生活を支えるための重要なステップです。
まとめ
新たに誕生したANPS-Mealによって、私たちの食事に対する考え方やアプローチが変わることでしょう。食事が持つ栄養価を科学的に理解し、より良い健康習慣を築くためのツールとして、今後の利用が期待されます。味の素グループの先進的な試みは、私たちの生活を豊かにする未来の一環となるでしょう。