『CarbonScope』登場
2023-11-30 14:01:07

アプリ『CarbonScope』で企業のCO2排出量を簡単に比較する時代に

私たちの消費行動が気候変動に与える影響が日々報告される中、企業ごとのカーボン排出量を簡単に比較できるアプリ『CarbonScope』が登場しました。このアプリを使うことで、私たちが普段使用する製品やサービスの製造過程でのCO2排出量を知り、より環境にやさしい選択をすることができるようになります。

これまでも自動車や掃除機などの製品別にCO2排出量を確認する手段は存在していましたが、企業単位での排出量を調べることはほぼ不可能でした。しかし、『CarbonScope』はカメラで周囲の物を撮影するか、カテゴリー検索を通じて特定の企業のCO2排出量を視覚的に表示します。この機能により、私たちは身近な製品が環境に与える影響を具体的な数字で把握することができます。

このアプリの開発は、気候変動への取り組みを透明にする国際的な枠組み、TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)に影響を受けて進められました。企業はサプライチェーン全体からの排出量、特にスコープ3と言われるもので報告することが推奨されています。しかし企業ごとに異なる計算方法が存在するため、消費者がこれらの数字を分かりやすく比較することが難しい状態でした。

この課題を解決するために、プロジェクトチームは独自の研究を基に、企業ごとのCO2排出量を推計し、その情報をユーザーが容易にアクセスできる形に整えました。約2000社の企業からのデータをもとにしたこのアプリは、131品目のカテゴリに分かれ、輸送機械や食品、アパレルなど18個の大カテゴリーが設定されています。これにより、消費者があらゆる分野で環境に配慮した選択をする手助けをします。

アプリを通じて消費者がCO2排出量の少ない製品を選ぶことで、企業はサプライチェーンを見直す動機を得ることができます。企業はより環境に優しい取引先を選び、再生可能エネルギーの導入や製品の使用時の排出量を減らすなどの方法でスコープ3の削減に努めることが求められています。

サプライチェーンプロジェクトのリーダーである金本圭一朗准教授は「このアプリの登場により、環境に良い消費を促進する行動が加速する可能性があります。ぜひこのアプリを活用し、気候変動問題の解決に向けて共に行動を起こしましょう」と語ります。

『CarbonScope』はiOSでの利用が可能で、ダウンロードは以下のリンクから行えます。環境に配慮した選択をするための一歩を踏み出しましょう!

【アプリダウンロードリンク】
CarbonScopeをダウンロードする

会社情報

会社名
大学共同利用機関法人人間文化研究機構総合地球環境学研究所
住所
京都府京都市北区上賀茂本山457-4
電話番号
075-707-2100

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