エラスターゼとシワの関係
2025-02-25 10:36:39

新たに明らかになったエラスターゼのシワ誘導メカニズムとは?

近年、肌のエイジングに伴うシワの形成メカニズムが注目を集めています。特に、真皮線維芽細胞に存在するエラスターゼという酵素が、旧い肌の弾力性を保つために重要な役割を果たしていることが分かってきました。株式会社トゥヴェールが行った共同研究では、このエラスターゼの一種であるネプリライシンが肌のしわに与える影響とそのメカニズムについて、新たな知見を得ることに成功しました。

この研究は、宇都宮大学の特任教授で医学博士の芋川玄二先生が指導を行い、論文はThe Journal of Dermatologyに掲載されました。研究内容は、ネプリライシンがどうやってIL-1αという物質の刺激によって発現が増強されるのかを解明したものです。IL-1αは、UVBに暴露された皮膚細胞から分泌され、真皮線維芽細胞に影響を与えることで、ネプリライシンの生産を促進します。

研究の重要な成果



本研究の結果、IL-1αの刺激が真皮線維芽細胞におけるエラスターゼの発現、特にネプリライシンに作用することが決定的であることが示されました。この過程は、ERK/JNK/c-Jun/c-Fos/AP-1という細胞内のシグナル伝達経路を通じて行われることが分かりました。この結果は、シワを防ぐ新しい治療法や製品の開発に向けた重要な一歩となるでしょう。

さらに、さまざまな天然素材や化学成分が、このシグナル伝達経路に対する阻害効果を持つことが示されています。したがって、この研究を基にした新しいネプリライシンの発現抑制剤の開発は、動物実験によらずに効果的な抗シワ剤のスクリーニングや開発を可能にします。

エラスターゼの役割とは?



エラスターゼは、特に紫外線に曝露されたり、老化が進んだ皮膚において大量に生成されることが知られています。この酵素は、皮膚の中で弾力性を支えるエラスチン線維ネットワークを分解し、その結果、肌のハリを失う原因になります。しわの形成は、このエラスターゼの活性な状態によって引き起こされるため、其の制御が非常に重要となっています。

未来への展望



IL-1αによる刺激の影響を理解することは、抗シワ治療の新たな展開を促進する可能性を秘めています。研究の成果は、老化に伴う肌の問題に対する新しいアプローチを提供することでしょう。今後、この知見が広く応用され、より多くの人々がエイジングケアに対する希望を持てるようになることを願っています。研究の進展に期待が高まる中、化粧品業界における革新が進むことを期待したいです。


画像1

会社情報

会社名
株式会社トゥヴェール
住所
大阪府箕面市船場西2-2-1ニューエリモビル6F
電話番号
072-726-2117

トピックス(コスメ・メイク・美容)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。