グリーンラボが新たに開設したECサイト「ベジ食」が注目の的に
新型コロナウイルスの影響が依然として社会に影を落とす中、福岡市に本社を置くグリーンラボ株式会社が、飲食店や個人向けに新たなECサイト「ベジ食」を立ち上げました。本サイトは、同社が自ら生産した国産のハーブや西洋野菜をはじめ、加工食品を直接販売することを目的としています。これは、D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)事業への進出を意味し、農産物を新たな形で提供する取り組みとして注目されています。
「ベジ食」の誕生背景
新型コロナウイルスの感染拡大により、日本全体が緊急事態宣言に見舞われ、飲食業界をはじめとするさまざまな業種が厳しい状況に陥りました。グリーンラボ株式会社は、これまで外食産業向けに野菜を供給してきましたが、外食業界の困難な経営状況に対し、取引先を支えるためにまず「農業は出荷先があって成り立つ」という基本に立ち返りました。
その中で、同社は全国の飲食店に無償でバジルを提供する支援策を実施しました。この施策に寄せられた飲食店からの声には、「ハーブが高価格で手に入らない」といった悩みが含まれており、よりリーズナブルな価格で野菜を提供したいとの思いから、「ベジ食」をオープンするに至ったのです。
「ベジ食」の特徴とサービス内容
商品ラインアップ
「ベジ食」では、自社の圃場や契約農家が生産した新鮮な野菜を扱っています。特に人気のあるスイートバジル、ディル、イタリアンパセリ、チャービル、ペパーミントなど、さまざまなハーブを100gずつ3袋という大容量で提供します。また、今後は海外からの希少な西洋野菜も取り扱う予定です。
加工品のラインアップも充実しており、オリジナルのジェノベーゼソースやバジルソルトなど、多彩な商品を楽しむことができます。特に、「ガバッジオ」は佐賀商業高校と共同開発したもので、地元の新しい名物ともなりつつあります。
公式サイトとアクセス
「ベジ食」の公式サイトは
こちらからアクセスできます。さまざまな商品が並び、必要な食材を簡単に手に入れることができます。オンライン販売を通じて、消費者に新鮮な食材を届けるという同社の取り組みは、これからの時代において非常に重要な存在となるでしょう。
未来に向けた展望
今後、グリーンラボ株式会社は、D2C事業の展開をさらに進め、農産物の直販によるフードサプライチェーンのコスト削減や、生産量に応じた契約栽培サービスなども展開する計画です。これにより、より多くの消費者や飲食店に質の高い野菜や加工品を提供し、地域の農業と食文化の発展に寄与していくことでしょう。
福岡の地から生まれた「ベジ食」は、今後の飲食業界や消費者にとって、希望の光となることを期待しています。